バガスパルプとは、サトウキビの搾りかす(残渣、バガス)を原料に製造されたパルプを指す。
植物由来のパルプであり、木材パルプに代わる環境にやさしい原料として注目されている。
サトウキビは砂糖やバイオエタノールの原料、飼料として使用されたあと、絞りかす(バガス)は燃料や堆肥として使用される。
多年草の植物のため資源の枯渇の恐れが少なく、光合成を行う力が非常に高く、効率よく二酸化炭素を吸収する。
生産時から使用後も副産物として様々な使用が可能な資源である。
紙製品や包装材、食品容器やパッケージ、ペーパータオルなどに使用されている。
特に食品包装やカトラリーとして一度きりの利用の場合はプラスチック削減につながる。
また木材パルプとの配合も可能であり、バガスパルプ50%と木材パルプ50%の製品なども作られている。
従来の木材パルプより製造コストが高くなる場合や、紙由来であるため強度が弱いことがある。
対策として耐水・耐油加工の素材を張り合わせるなどして機能性を付与した製品が作られている。
バガスパルプはさとうきびの搾りかすを活用した持続可能なパルプ素材であり、環境負荷の低減や資材の有効活用につながる。
一方でコストや使用時の耐久度などの課題もあり、今後の技術革新と市場拡大によってより普及されるとされる素材である。
沖縄県「サトウキビ」
https://www.pref.okinawa.jp/kyoiku/kodomo/1002669/1002673/1002674.html
独立行政法人農畜産業振興企業「知られざるさとうきびの活躍について」
https://www.alic.go.jp/koho/mng01_000308.html
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