吸湿紙とは

吸湿紙は、湿気を吸収し、湿度を一定に保つ性質をもった機能紙。
主に化学業界や製薬業界をはじめ、精密機器、食品、衣料品など幅広分野で利用されている。
湿気を調節・取り除くことで品質管理や長期保存に役立つ。
乾燥剤としての補助だけでなく、湿度の影響を受けやすい物質に対しての保護に使用される。

吸湿紙の湿度管理の重要性

紙は繊維構造としてある程度の調湿機能を持っているが、電子機器や医薬品などの高い調湿機能が求められる製品においては、さらに吸湿性に特化した機能紙が必要となる。
また、湿度を遮り外部からの湿気が製品への影響を及ぼさないようにする機能を求められる場合には、湿度の通過・浸透を防止する防湿機能が必要となる。

吸湿紙の主な使用場面

  • 乾燥剤の補助:乾燥剤と一緒に使用することで、より効果的に湿気を取り除く
  • 医療品の品質保持:変質や品質劣化を防止するために包装や保管時に使用する
  • 食品の鮮度保持:食品と一緒に包装し余分な水分を吸収して鮮度を保つ
  • 精密機器や電子部品の保護:湿気による故障を防ぐために使用する
  • 化学実験や研究:湿気の吸収やコントロールの目的で使用する
  • 衣類や皮革製品の保管:カビの発生を抑えるために使用する

吸水紙とは

水や油などの液体を吸う機能を持つ紙を指す。液体を吸収スピードが速く、吸水後も破れにくく外に染み出さない特長を持つ。
食品のドリップや機械の水分吸収、日用品でのマットなど幅広い用途に使用される。

吸湿紙と吸水紙の違い

主な違いは吸収する対象物。機能としてはどちらも紙の繊維同士の隙間を広げることで密度が低くなり、湿気や永代が吸収しやすくなる。

  吸湿紙 吸水紙
吸水対象 空気中の湿気 液体
用途 調整・管理することで湿度を一定に保つ 直接濡れた個所で水分を除去
吸水方法 繊維同士の隙間を広げ吸収 繊維同士の隙間を広げ吸収

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