紙は紀元前2世のころ、中国で発明された。
蔡倫という後漢時代の役人が製紙法を改良し、実用的な紙を作り出した。
その後、紙は世界中に広まり各地で独自の発展を遂げた。
紙の発明以前には、エジプトのパピルス、メソポタミアの粘土板、ヨーロッパの羊皮紙など、様々な素材が記録媒体として用いられてきた。
しかし、紙の登場は、それらの素材と比較して軽量で扱いやすく、大量生産も可能にした画期的な発明といえる。

紙の歴史:中国での紙の発明

蔡倫が麻のボロきれや樹皮を使って紙を作り出し、これが蔡侯紙として知られるようになった。
この発明により、紙の製造がより効率的になり、中国における書写や記録の手段が飛躍的に発展した。

中国からの伝播

製紙法は8世紀に西アジアに伝わり、エジプトを経て地中海沿岸に広がっていった。
ヨーロッパへ製紙法が伝わったのは12世紀以降と言われている。
その後、紙の製法は改良され、唐の時代には品質の高い紙が作られるようになり、やがてシルクロードを通じて世界各地に広まった。

紙の歴史:日本への伝播

610年に高句麗の僧である曇徴が製紙法を日本に伝えたとされている。
その後日本独自の改良が加えられ、和紙が発展した。
当初は仏教経典の筆写に用いられていたが、平安時代には貴族の間で和歌や漢詩、書道などに使われるようになった。
鎌倉時代から室町時代にかけては、公家や武士階級にも広がり、公文書や書簡などの用途が増えた。
江戸時代には庶民の間にも和紙が普及し、生活用品や芸術作品など、さまざまな用途に使われるようになった。
また、各地で独自の製法が発展し、美濃紙、越前和紙、土佐和紙などの産地が知られるようになった。
明治時代以降、西洋紙の導入が進んだが、和紙は伝統工芸品としての価値を持ち続け、現在でも文化財の修復や工芸品、書道などに用いられている。

和紙の特徴

当初は麻が材料として使用されていたが、他の植物も使用。
紙を抄く方法にも改良が見られ、オリジナルの和紙が生産されていく。
和紙は酸化しにくく、保存性が高いのが特徴。

  • 原料:楮、三椏、雁皮などの植物繊維を使用
  • 製法:植物を煮て、繊維質を取り出す。粉々にした原料を1枚ずつ漉す。乾燥や断裁を経て製品となる。手漉きや機械漉きといった方法がある。

ヨーロッパへの伝播

ヨーロッパでは12世紀頃に製紙技術が伝わり、スペインで最初の製紙工場が成立。
その後エジプト経由でイタリアに技術が伝わり、全土へ広がった。

活版印刷の発明

1445年にヨハネス・グーテンベルクが活版活動を発明し、紙の需要が急増した。
それまで書物に使用されていた羊皮紙は手書きで作られており、高価で手間がかかっていた。
活版印刷の発明により印刷物の需要が高まり、羊皮紙では需要にこたえきれないため、紙の使用量の増加に繋がった。

紙の歴史:まとめ

紙の歴史は人類の文化や技術の発展と深く関わっている。
古代中国で発明された紙は世界中に広まり、各地で独自の発展を遂げた。
その後の技術革新と木材パルプの利用により、紙は広く普及した。
610年には高句麗の僧・曇徴によって日本に伝えられ、日本独自の和紙文化が形成された。
イスラム世界にも8世紀頃に伝わり、やがてヨーロッパへと広がった。
15世紀のグーテンベルクによる活版印刷の発明は、紙の需要をさらに高め、知識の普及を加速させた。
19世紀には木材パルプの利用が進み、大量生産が可能となり、新聞や書籍の普及を支えた。
現代においても、デジタル化の波に乗りながら、紙は依然として私たちの生活、文化、知識の保存において重要な役割を果たし続けている。
環境意識の高まりとともにリサイクル技術が進化し、持続可能な紙の利用が求められるようになった。
また、特殊紙や高機能紙の開発が進み、伝統的な用途に加えて、医療やエレクトロニクス分野などでも新たな活用が広がっている。

参考
・日本製紙連合会「紙の歴史」(閲覧2025/03/14)
https://www.jpa.gr.jp/p-world/p_history/index.html

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