ファッション業界にも!SHIFT ONが解決する環境問題を詳しく解説

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ファッション業界にも!SHIFT ONが解決する環境問題を詳しく解説
生活に欠かせないものを指す「衣食住」のなかで、とくに環境対応に力を入れている業界、それが「衣」であるファッション業界です。
動物由来の革素材を別のものに置き換える、ペットボトルをリサイクルして作られた繊維を素材として使用するなど、いわゆるサステナブルファッションと呼ばれる意識・行動は、洋服の製作段階に大きな変化をもたらしています。
では、なぜファッション業界が力を入れて取り組んでいるのでしょうか。
それは他の業界よりも大きいと言われる環境負荷に理由があります。

今回はファッション業界が積極的に環境問題に取り組む理由や、また、ファッションと紙という、当社と新たな分野の出会いのきっかけ・取り組みについても詳しくご説明いたします。

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ファッションと環境

製品を作る際のコスト

Tシャツを1枚作るにあたって、水は2,720リットル必要と言われています。

※出典:ユネスコ 水文教育研究所
The water footprint of cotton consumption

では、ジーンズを1本作るにあたって、水はどれぐらい必要になるでしょうか。
必要になる量は7,500リットル、これはお米を14合を生産する際に使用する水量とほぼ同じです。

※出典:環境省
仮想水計算機 14合で7,770リットルの計算

問題は水の大量消費だけではありません。使用した水は汚水となって河川へ流れ出たり、マイクロプラスチックを含んで放流されたりと、大量に水を必要とするというだけでなく汚染にも関わってくるのです。

洋服を出荷や購入時に梱包する袋、値札タグを固定する紐、これら洋服を販売する際に使われている小物にもプラスチックは含まれています。

また、安価で大量に生産される服の背景には、不法な労働環境問題が存在する場合があります。
私たちが1枚服を着るのに、考えなくてはならない問題がいくつもあるのです。

作る責任

生活に彩りを与え、心を豊かにする表現の一つとしても楽しまれる服ですが、人間の楽しさを優先し、環境に負荷をかけてしまっているのは大きな問題です。
そこでファッション業界は、一丸となって環境問題に取り組んでいるのです。

使う責任

しかしすべての責任が、生産者である企業にあるわけではありません。私たちが服の消費を早める、つまり数回で着るのをやめてしまったり、捨ててしまうと、服はたちまち廃棄物となり、利便性の高い化学繊維も分別に厄介な化学繊維の塊となってしまうのです。そして、さらに焼却されることでCO2を生み出しています。

事実、日本での衣類の3R率は約26%と低くなっています。約70%の洋服は、廃棄されているということになります。

※出典:独立行政法人 中小企業基盤整備機構
「繊維製品3R関連調査事業」報告書 

消費者のできること

では、服を購入する側からできる取り組みとはなにかを見ていきましょう。

先ほど述べた3Rとは、リサイクル・リユース・リペアのことを指します。

    • リサイクル 企業の店頭で回収しているものの中には、まだ着ることのできる服は必要としている人に渡り、役目を終えた服は布地や繊維となって原料へ再利用されています。例えばダウンやフェザーを回収し、再生している取り組みなどがあげられます。

 

  • リユース フリマアプリや回収業者、寄付などの手段を使い、その服を着たいと思っている人に譲る行為です。流行が終わったからといって捨てず、アンティークとして引き継いでいきましょう。

 

 

  • リペア 修繕や補修を行い、服を大切に着ていくことで、使い捨てせずに長く付き合っていくことができます。革製品は経年変化によって味が出ます。その時々での色味を楽しむこともできるでしょう。

 

このほかにも素材を確認してから購入する、洗濯の回数を減らし水の消費量を減らすなど、今すぐにできる行動はまだまだあります。

ファッション業界で行われている取り組み

素材の改良

ペットボトルをリサイクルすることで生まれたポリエステル繊維を用いて、洋服の素材とする技術が注目されています。化学系の再生繊維を使えば、使い終わった服を素材として再利用でき、循環が生まれます。

また、オーガニックコットンを使用することは、通常のコットンと違い、栽培時に農薬や化学肥料に頼らないため、水質・土壌汚染の影響が少なくなります。製品になる前段階、原料として環境配慮がなされているということです。

そして環境問題だけでなく、フェアトレードにも関わります。オーガニックコットンの世界基準(GOTS)の認定には、生産時の化学薬品の使用量と、加工時に亘って社会的に正しいものであるか、つまり不法な労働や劣悪な環境で作られたものではないかをチェックされるのです。

※GOTS
GLOBAL ORGANIC TEXTILE STANDARD


      また、洋服の購入時に渡されるショッパーを、プラスチックから紙化、または購入者が持ち寄った袋に入れてくれる店舗もあります。

      服自体の素材の手前にも、環境のために見直せる箇所が多くあるのです。

ファストファッションからの脱却

流行のサイクルは短いため、都度、流行の波に乗るには大量の服が必要です。
そんなときに便利なのが、ファストファッションと呼ばれる、流行を取り入れながら低価格で、短い期間のみ着ることを前提にした商品となります。
安価で流行を楽しむことができますが、その裏には生産を請負う発展途上国での労働環境・人権問題、水質や空気汚染の問題があるのです。。
また大量消費した服を短いスパンでしか着ないため、大量廃棄にもつながり、悪循環を生んでいます。

これら問題は、もちろん地球の今後に関わるものですが、まず先にブランドイメージを低下させる大きな要因となります。
こういった問題を解決する意識があるからこそ、ファッション業界は、服で生活を彩る楽しさを提供すると同時に、安心と未来を届けるためにもフェアトレードを目指しているのです。

KPPの事例

ここでは実際に、弊社がアパレルメーカー様の環境問題への取り組みをお手伝いさせていただいた事例をご紹介します。

洋服を試着する際に使用するフェイスカバーは、従来、石油由来の原料で出来ています。これを紙で作りたいということが、お客様のご要望でした。

顔に被っても透けること、呼吸ができるよう空気を通すことと必要な強度を持たせることを両立する紙はなかなかありません。
これまで取り扱ってきた無数の素材の中から、必要な条件を持ち合わせる素材を吟味し、不織布と遜色ないものを見つけ、商品化への検討が始まりました。

しかし紙であることから、加工時に焦げてしまう課題が浮き彫りとなりました。
多くの加工会社様に相談し、試作を繰り返し、ようやくお客様に納得いただける製品が完成しました。
結果、不織布製と比較して石油由来原料を約80%減らすこととなりました。

詳しい採用事例はこちら

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まとめ

時代に合った洋服を作り、提供する中に様々な環境問題が含まれるファッション業界では、いち早く環境問題に取り組んでいます。
消費者としてもその意図を組み、3Rを心掛けた着用や、環境問題への取り組みでブランドを選ぶなど、できることから環境にやさしい未来をつくっていきましょう。

SHIFT ONでは、日常の楽しさと未来への安心を両立させるための取り組みをお手伝いします。


参考文献






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