サーキュラーエコノミー(Circular Economy)という言葉を聞かれたことはあるでしょうか?
18世紀に第一次産業革命が起き、石炭という新しいエネルギー源の登場は、産業のみならず社会構造も大きく変えることとなりました。品質のいいモノが大量に生産できるようになり、人々の暮らしはよくなっていく一方、近年は資源を取り出し、製造・利用・廃棄と直線的に消費するリニアエコノミー(Linear Economy)が問題視され始めました。
2015年ころからヨーロッパを中心に資源を一方通行で消費するのではなく、リユース・リサイクルすることで資源枯渇や環境問題を解決しようとするサーキュラーエコノミーの概念が提唱され始めてきました。
従来のリニアエコノミーにおいては、活用されることなく「廃棄」されていた製品や原材料などを新たな「資源」と考え、廃棄物を出さずに資源を循環させる経済の仕組みのことです。
日本においては、2000年に循環型社会の形成を推進する基本的枠組みとなる「循環型社会形成推進基本法」が制定、また2018年に「第四次循環型社会形成推進基本計画」が閣議決定され、サーキュラーエコノミーを取り入れた循環型社会を目指す方針が打ち出されました。
サーキュラーエコノミーを実現していくことは、環境負荷を減らすのみならず、廃棄にかかっていたコストを軽減したり、クローズドで循環させることで自社の事業に必要な資源確保のバリューチェーンを短くできるなど、経済的側面からも利益を創出することが可能になります。
わたしたちは紙の循環システムで培ったノウハウをもとに、回収から再資源化、再製品化までを提案・実行することができます。
素材 | 再原料化の種類 | 再原料化の方法 | ||
---|---|---|---|---|
紙 | カスケードリサイクル | ○ | オープンリサイクル | ○ |
水平リサイクル | ○ | |||
クローズドリサイクル | ○ | |||
アップサイクル | ○ | |||
プラスチック | カスケードリサイクル | ○ | オープンリサイクル | ○ |
水平リサイクル | ○ | |||
クローズドリサイクル | ○ | |||
アップサイクル | △ | |||
複合材 (プラスチック+金属等) |
カスケードリサイクル | ○ | オープンリサイクル | ○ |
水平リサイクル | 実証試験中 | |||
クローズドリサイクル | ○ | |||
アップサイクル | 実証試験中 | |||
複合材 (プラスチック+金属等) |
カスケードリサイクル | △ | オープンリサイクル | △ |
水平リサイクル | × | |||
クローズドリサイクル | △ | |||
アップサイクル | 実証試験中 |
※資源となる廃棄物の状態、組み合わせによっては
再資源化できないことがあります
素材や製品を環境にやさしいものに変えるだけではなく、さらに一歩取り組みを進めたいとお考えになられている法人様。
素材から再原料化まで幅広い事業を行っているわたしたちは、リサイクルに適した素材設計から仕組みつくりまで提案することができます。
リサイクルの仕組みつくりを通して環境負荷低減を図るとともに、限りある資源を有効活用したモノづくりにシフトしませんか?
「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案(プラスチック資源循環促進法)」が2022年4月に施行される予定です。同法では、各事業者にプラスチック廃棄物を減少させるための設計や原材料の工夫を求めるとともに、プラスチック使用製品の自主回収・再資源化促進のための方策を努力目標として求めています。
これらに資する企業活動を行っていくことが、これからの企業の持続的な成長に必要とわたしたちは考えています。
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持続可能な社会や事業に向けた行動変容に対して意識を「シフト」させるための取り組みを提案します。
紙製品に関する意外と知らない用語が詰まってます!
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