一次マイクロプラスチックとは、製造段階で小さく作られた(5ミリ以下のマイクロサイズ)プラスチックのことを指す。
主に歯磨き粉や洗顔料、化粧品などでスクラブ剤として利用されているほか、塗料や研磨剤にも含まれている。
ほかにもプラスチック製品の原料となる樹脂ペレットも、一次プラスチックに含まれる。
発生状況によって一次・二次マイクロプラスチックの2種類に分けられる。
二次マイクロプラスチックとは、製造段階では大きく作られた製品が自然環境の中で破砕・細分化されてマイクロサイズになったものを指す。
不法投棄や廃棄時に流出したプラスチックが発生原因となる。マイクロ化となる前に回収が可能なため、発生抑制が比較的容易。
アメリカでは2015年12月に「Microbead-Free Waters Act」が成立した。この法案ではマイクロプラスチックを含むパーソナルケアの製造や流通、販売を規制している。※1
対象となるのは、マイクロプラスチックを含んだ製品で洗い流して使うことを目的とした製品。
排水溝から排出されたのち、ろ過処理をされずに海へ流れ込み、魚やその他生物へ蓄積されることを懸念している。
日本では2016年に日本化粧品工業連合会が会員企業に対し、マイクロビーズの使用をやめるよう呼びかけを行った。※2
利便性から幅広い分野で使用されていたが、環境や健康への配慮を考慮し各国で規制が強化されている。
一次プラスチックは非常に細かいサイズであることから、自然界から回収することが難しく、ほとんどがそのまま蓄積する。
土地で発生したプラスチックごみであっても、雨や風などにより最終的に海に流れこむ。
一次マイクロプラスチックはそもそも微細なため、蓄積を防ぎにくい。
※1 Food and Drug Administration「The Microbead-Free Waters Act: FAQs」(閲覧:2025/1/16)
https://www.fda.gov/cosmetics/cosmetics-laws-regulations/microbead-free-waters-act-faqs
※2 日本化粧品工業会「洗い流しのスクラブ製品におけるマイクロプラスチックビーズの使用中止について(自主基準)」(閲覧:2025/1/16)
https://www.jcia.org/admin/information/detail/code/00009441
参照 環境省「プラスチックを取り巻く国内外の状況」(閲覧:2025/1/16)
https://www.env.go.jp/council/03recycle/y0312-05/s1.pdf
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