未来を選ぶ梱包材!環境と効率を実現する紙緩衝材について解説
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事業を最適化する紙総合商社SHIFTON
鮮度を保つのが重要となるのは食品だけではありません。
使用時に最適なパフォーマンスを見せるためには、例えば薬剤を輸送する際にも重要となります。
あるお客様から、安定した品質を保ちながら廃棄しやすい輸送箱をエンドユーザー様が求めているとの相談がありました。
そこで一番の課題である、廃棄しやすさとともに、その他の課題解決も含めた最適な提案をさせて頂きました。
今回は様々な機能を併せ持つ梱包・緩衝材の採用事例をご紹介していきます。
輸送の際に厳格な温度管理を必要とする医薬品メーカー様の、梱包・物流を担われているお客様から「発泡スチロールを使用しているが、保管時にかさばる」「産業廃棄物の扱いとなるので、廃棄に手間がかかる」といった課題があり、これらの課題を解決できるような素材を提案してほしいとのご依頼を受けました。
発泡スチロールは軽量で断熱・保冷に優れ、安価で衝撃吸収性がある大変優れた製品のため、広く緩衝材・梱包材として使われています。
ただ、素材はポリスチレンというプラスチックであり、事業ごみの中でも産業廃棄物の扱いとなるため、容易に廃棄できません。そのため商品が納品され、開封したあとも、処分までの保管に苦労されていました。
提案のご依頼を受けた当社では、容易に廃棄ができること、発泡スチロールと同等の安定した温度管理ができることを前提に素材の検討を始めました。
検討を進める中で、お客様からのご要望を実現するのみでなく、脱プラスチックという潜在的な課題解決に向け、プラスチック以外の素材を使った輸送箱の提案ができるのではと解決に取り組みました。
提案にあたり、紙パウダーと工業用澱粉を含む天然素材を55~60%使用し、合成樹脂の使用割合を減らしたある製品に着目しました。
耐久性があり、繰り返し使用することを推奨しており、提供した製品に廃棄まで責任を持つ社会的な環境視点においても期待が高まる製品です。また、環境負荷物質の割合が少なく、焼却時に有害物質が発生しません。
やわらかいシート状であるため、外箱の中にサイズに合わせ2枚のシートを折って詰めることで保冷・緩衝材として使用できます。
度々のテストと改良を重ね、お客様へ提案した素材が採用となりました。
輸送時の医薬品の品質保持につながる温度管理においては、長時間の輸送でも既定の温度域に収まり、問題ないとの評価でした。
緩衝材としての機能も従来と比べ遜色なく、エンドユーザーである医薬品メーカー様からも廃棄しやすくなったと好評を得ました。
また、梱包・輸送までに資材を置いておく倉庫からも、使用する際に提案素材を組み立てるため、省スペース化ができていると好反応でした。
このように、提案素材を使用していただいたことによって、輸送・保管と使用後という多岐に渡る観点から、採用したことへのメリットを感じてもらうことができました。
今回は保冷として温度維持を目的に使用しましたが、保温や断熱、緩衝材としても使用することができます。
今後も保冷配送を行う他業種のお客様、物流や梱包においての環境対応に取り組みたいお客様へ提案を続けていきます。
対象:医薬品梱包材
業種:梱包・物流
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