事業を最適化する紙総合商社SHIFTON
2024年4月からトラックドライバーの時間外労働の960時間上限規制と改正改善基準告示が適用され、労働時間が短くなることで輸送能力が不足し、「モノが運べなくなる」可能性が懸念されています。
しかし、まだまだ具体的な対策は少ないのが実情であり、今後は共同配送・中継輸送・鉄道や船舶へのモーダルシフトなど、様々な運送形態が運用されると想定されます。
そんな中、お客様の声を形にしたスリーブボックスの新商品ピタフィットが開発されました。
今回は岐阜プラスチック工業株式会社の「ピタフィット」についてのご紹介をしていきます。
―手積み・手降ろし、ドライバーの待機時間、ドライバー不足、長距離輸送の見直し、非効率な積載、トラック燃料価格の高騰、CO₂排出量の増加、ストレッチフィルム等のゴミ削減を解決するためにスリーブボックスを開発しました。
スリーブボックスはもともと、お客様の悩みの解決するため、個々の案件ごとに提案・導入してきたのですが、多くの要望を頂くため、13年前から商品化・ラインナップの拡充を進めてきました。そのラインナップの1つが、新商品:ピタフィットです。
お客様の要望へ応えるスリーブボックスへと更なる進化を遂げるため、実際にスリーブボックスを導入しているお客様に対しMR調査を実施し、そこで聞かれた以下の要望に応えるべく、商品化に向けた検討を開始しました。
―テクセルという高強度・超軽量を実現したハニカムコア材のプラスチックパネルを使用、このテクセルとプラスチックパレットを組み合わせた折り畳みができる大型ボックスがスリーブボックスです。
スリーブボックスは製品保護はもちろん、梱包作業・トラック作業の効率化(積載・荷降ろし)や輸送効率の改善に大きく寄与する大型ボックスです。ストレッチフィルムやPPバンドなどのゴミも削減でき、環境貢献にも繋がります。
―岐阜プラスチック工業は強みであるグループのシナジーを活用しました。
具体的には、射出成形品のパーツを増やし、簡単な組み立て等の機能性を付加するとともに原価低減を追求したのです。
まず、現場の声として要望が強かったのが、2段積みの作業性です。蓋のコーナーを狙って段積みをするのですが、そこにズレ防止や段差あると邪魔で積みにくいとの事でした。そこで、当社は蓋のコーナーに段差のない滑り止め機能を付加、エラストマーと呼ばれる軟質素材を剥がれることの無いように一体成型で構成したのです。
さらに少し暗い倉庫内でも見やすいようにと実際の作業者の要望を反映し、カラーは黄色を選択しました。
パレットの上に配置する下キャップは、誰でも側面を自立できるように側面の差し込み部に傾斜を設け、積載物を傷めないよう底面をフラットにしています。
側面はテクセルで強度を確保するとともに、軽さを追求し、作業負荷の低減にも寄与します。
さらに、パレット・下キャップ・テクセルには再生材を投入し、環境負荷低減にも貢献できます。
―ピタフィットも含めたスリーブボックスシリーズの採用事例の1つをご紹介します。
引用:https://teccell.co.jp/logistics/
こちらは関東から東北への飲料輸送(紙パック)にあたり、スリーブボックスを使用することで実際にランニングコスト低減を実現された事例です。
もともと紙パックの飲料は角が潰れると店舗に陳列できなくなるため、トラックに平積みで、上のスペースが空いたもったいない状態で丁寧に輸送していました。ここにスリーブボックスを提案し、試作・検証・細かい改善を繰り返し、導入に至りました。
工場からの出荷量はそのままですが、トラックの手配数は半数となり、ここでコストを50%削減できました。
しかし、再度、スリーブボックスを使用するためには、工場に戻す必要があります。そこで、配送センターに一定量がたまるまで保管し、2回/月、スリーブボックスをトラックで回収して工場へ戻すサイクルを確立しました。
この回収費用を加味しても、年間2,400万かかっていた費用を960万円削減し、大幅な輸送効率の改善に成功したのです。
―お客様の要望に応じて高さ変更や1面を透明パネル、扉式等オプション対応ができオーダーメイドで製造することが可能です。
お客様に寄り添いながら試作・検証・細かい改善を繰り返し、多種多様なお客様専用のボックスを作ることで、問題解決に向けて一緒に取り組んでいきます。
―①作業効率アップ、環境配慮に繋がった
②トラックへの積込時間短縮で2024年問題の解決にも役立った
③ごみの削減に繋がり、納入先から喜ばれた(段ボールから切り替え)
―要相談になります。
―カタログをご参照ください。それ以外のオプションの際はお問い合わせください。
その他、数量やサイズ、仕様、納入先によって単価が異なりますので、都度お見積もりをさせていただきます。
2024年問題解決のため「高効率な輸送形態」が求められ、必ずピタフィットを始めとしたスリーブボックスが求められると確信しています。
そんなピタフィットの詳細資料はこちらからダウンロードできます。
ぜひご覧ください。
岐阜プラスチック工業株式会社 公式HP
https://www.risu.co.jp/group/company/gifu-plastic-industry/
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