紙器印刷の素材ごとの特徴

使用する素材によって適しているパッケージが異なる。以下には代表的な例を挙げている。

  • 段ボール: 複数の層からなる厚紙で、強度が高く、主に輸送用に使用される。
  • 板紙: 薄いボール紙で、お菓子や化粧品など、幅広い商品のパッケージに使用される。
  • 紙箱: 板紙を組み立てて作られた箱で、ギフトボックスや商品のパッケージに使用される。


紙器とは

紙器とは、紙や板紙を素材として製造する包装容器の総称。箱やケースなどの様々な形状を形成し、商品保護や輸送の際に役立つ。化粧品、医薬品、食料品といった多岐にわたる製品のパッケージとして利用されている。
紙器は、折りたたんだ状態で保管でき、組み立てて使用することができるため、効率的な包装形態として採用される。
紙器印刷はその表面に文字や絵柄などを印刷する技術。製品の魅力を引き出し、購買意欲の促進や情報伝達の機能がある。また他の製品との識別性を向上させ、ブランドイメージが高まることにも繋がる。

紙器印刷の主な種類

以下のような印刷方式が挙げられる。

  • オフセット印刷:平版印刷の一種で、高品質な印刷が可能。美粧性に優れるため、高級感や高度な仕上がりが求めるパッケージに使用される。
  • フレキソ印刷:凸版印刷の一種で、凹凸のある面素材にも印刷が可能。水性インクを使用することで環境に優しい印刷がおこなえる。
    水性フレキソ印刷について詳しくはこちら
  • グラビア印刷:凹版印刷の一種で、細部まで表現できる繊細な印刷が特徴。
    インクに厚みを持たせることができるため、色の再現性が高い。耐久性のある銅鉄製の版を使用するため、繰り返しができる大ロット印刷に適している。


紙器の利用で環境負荷低減につながる

紙を素材にしたパッケージは、リサイクルが可能な素材として環境負荷の低減に貢献する。
近年のプラスチック使用量削減の動きに伴い。紙器への注目が高まっている。加えて印刷方法との組み合わせで、マテリアルリサイクルを前提とした製品の生産にもつながる。

紙器印刷の今後について

EC市場の拡大や紙素材を使用したサステナブルな製品への関心の高まりによって、製品の魅力を最大限に引き出す紙器印刷の需要は今後も増加していくと考えられる。

  • EC市場の拡大: ECサイトで販売される商品のパッケージは、商品の魅力を伝え、消費者の購買意欲を高めるために重要な役割を果たす
  • サステナブルな社会への貢献: 紙はリサイクル可能で環境負荷の低い素材として注目されており、紙器印刷はサステナブルな社会の実現に貢献できる
  • 技術革新: デジタル印刷やバリアブル印刷などの技術革新により、より個性的で魅力的なパッケージが実現可能になる


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