サステナビリティ対応が進まない理由とは?社内調整を成功させる資材置き換えの進め方
サステナビリティ推進の重要性は年々高まっていますが、実際には「社内調整が難しく進まない」と悩む企業も...
事業を最適化する紙総合商社SHIFTON
2026年2月末の、アメリカ・イスラエルとイランとの軍事衝突を背景に、世界の石油輸送の要所であるホルムズ海峡が事実上封鎖されました。この影響は大きく、経済・産業にも大きな影響をもたらしています。
今回は現状の構造を解説した上で、原料に石油を使用しない素材・紙への注目とメリット、具体的な切り替えステップを解説していきます。
ナフサが不足するかもしれない。こんな言葉を昨今聞くことが多くなったのではないでしょうか。
ナフサとはプラスチックや合成繊維など、日々の生活に欠かせない化学製品の基盤となる石油化学原料です。
包装資材の分野では、商品パッケージ、トレー、容器・蓋材にフィルムやプラスチックが多く使われていますが、これらはすべてナフサを原料として作られています。
ではなぜ突然価格の高騰や製品の供給制限が起きているのでしょうか。
2026年2月末からの出来事を簡単に確認してみましょう。
| 時期 | 出来事 | 包装業界への影響 |
|---|---|---|
| 2/28 | 米・イスラエルがイラン攻撃 → イランがホルムズ海峡を事実上封鎖 ※1 | 原油・ナフサ輸送混乱、供給制約 |
| 3月上旬 | ナフサスポット価格が急騰 ※2 | PE・PPなど汎用樹脂の値上げアナウンス開始 |
| 3月中旬 | 国内エチレン設備が減産 ※3 | 包装フィルム・食品トレーの供給不安が広がる |
| 4月上旬 | 国内メーカーが汎用樹脂の値上げを発表 ※4 | 食品包装材を中心に値上げ加速 |
| 5月~ | 包装資材の値上げ本格化の見通し ※5 | 紙ベース包装資材への転換気運が高まる |
これらの出来事から、中東情勢の緊迫化により原油供給の不安定化が起こり、また世界的な需要増による供給不足でナフサの価格が高騰しています。ナフサは化学製品の原料であるため、ナフサ価格の上昇は、時間差を伴いながらプラスチック製品(ポリエチレン・ポリプロピレン)などへの値上げにつながっています。
同時に日本国内でのエチレン設備の稼働率が低下しています。供給が直ちに止まることはありませんが、生産量が減少していることで供給の乱れはしばらく続きそうです。※6
プラスチック製品の供給に影響が出るとされているなか、代替素材を検討されている企業も多いのではないでしょうか。
代替素材として例えば、紙素材や再生プラスチック素材、植物・生物由来の素材があげられます。
なかでも紙は石油を直接の原料としません。さらに原料となるチップやパルプの調達先は北米や南米、豪州、ベトナム、国内林業が多く、中東を経由しない航路で日本に輸送されます。
また、紙はすでに包装資材として使用されており、印刷・加工・リサイクルまでの導線が整っています。
他にも紙は環境対応と整合しやすいこともあげられます。脱プラスチックやリサイクル性向上を進める企業にとって、紙化は単なる代替調達ではなく、サステナビリティ施策とも結びつけやすい選択肢です。
これらの理由から、紙がプラスチック製品の代替え素材として注目されています。
紙がすべてのプラスチックの用途の代替になるわけではありません。従来、紙は防水性・バリア性などの点でプラスチックに劣るとされてきました。しかし近年は紙に加工を施すことで耐久性や耐水性を向上させることが可能です。紙も用途を選べば、十分に実用化できる領域が増えてきています。
今回は包装資材に適している紙をご紹介します。
ナフサの影響を受けにくいこと、供給不安になるリスクが低いことを前述しましたが、他にも環境面でのメリットがあります。
大手小売業様からいただいたご要望は「プライベートブランド(=PB品)商品の包材を紙化したい」...
紙資材に興味がある・切り替えたいが、どこから始めていいか分からない。
そんな方のためにまずやってほしい5つのステップをご紹介します。
自社で現在使用している包装資材をリストアップし、特にフィルムやプラスチック系の資材で代替えが利かないもの・紙に置き換絵が可能なものに仕分けます。
耐水性が必要か、耐油性が必要かなど、用途に応じて最適な紙素材は異なります。
当社は紙の専門商社であり、条件にあった最適な素材を提案します。サンプルのご提供もありますので、実際に比較することも可能です。
PFAS規制が強化されるなか、実際にお客様からもフッ素樹脂不使用の製品を使用したいとのご相談をいただきます...
現状の資材と単純に単価の比較をするのではなく、機能性や作業性、環境対応によるブランド価値向上など多角的な評価でトータルコストを判断します。
比較、テスト導入を経て導入に至ります。
紙素材への転換を、ESG・サステナビリティの取り組みとして社内外に発信することで、環境対応における企業ブランドの向上や、取引先からの信頼獲得にもつながります。
「どの商材が自社に合うか分からない」「サンプルを試してみたい」このようなお悩みがありましたら、ぜひ当社へご相談ください。
お客様の用途・条件・コストに最適な紙資材の提案、印刷などの加工のご相談も承ります。
※1 外務省 海外安全ホームページ「イランへの攻撃に伴う注意喚起」
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2026C017.html
※2 ※3 LOGISTICSTODAY「製造業の受注停止急拡大、ナフサ依存の急所直撃」
https://www.logi-today.com/938231
※4 日本経済新聞「三井化学系、汎用樹脂値上げ ホルムズ封鎖で原料の市場価格高騰受け」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1746K0X10C26A3000000/
日本経済新聞「カネカなど、汎用樹脂で値上げ ホルムズ封鎖影響し原料エチレン減産」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC195BA0Z10C26A3000000/
日本経済新聞「旭化成、汎用樹脂のポリエチレンを3割超値上げ 中東影響で」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC312MV0R30C26A3000000/
※5 一般社団法人エネルギー情報センター 「原材料・包装資材の有事シナリオ分析」
※6 日本経済新聞 「エチレン設備稼働率、3月68.6%で最低 原料調達の多様化で稼働継続」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC22AHG0S6A420C2000000/
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