モノマテリアルラベル素材のご紹介|被着体とラベル素材をモノマテリアル化(同一素材化)することで、被着体のリサイクル適性の向上に貢献します

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リンテック株式会社は粘着製品分野におけるリーディングカンパニーであり、シール・ラベル用の粘着紙・粘着フィルムの製造や開発を行っています。永年培ってきた技術力と、お客様のニーズに応えるカスタマイズ力を生かし、より付加価値の高いラベル素材の提案をしています。
なかでも、近年の環境意識の高まりを受けてリユース、リサイクル、リデュースなど幅広いニーズに対応した環境配慮ラベル素材を開発しました。今回はリサイクル適性の向上に貢献する「モノマテリアルラベル素材」についてご紹介していきます。

環境配慮ラベル素材
サステナブル化実現に応える
ラベル素材をご紹介。

  • リサイクル材料を活用する
  • 脱プラ・減プラを進める
  • 植物由来の素材を使う
  • 有機溶剤を減らす
  • 分別を効率化する
  • 同一素材を使う

モノマテリアルとは?

製品が単一の素材で構成されていることを指します。
PET製容器と同じポリエステル系樹脂で構成された「モノマテリアルラベル素材」を貼ることで、リサイクル時に異種材料が混在しないため、リサイクル適性が向上します。

リサイクル適性を向上させる「モノマテリアルラベル素材」について

○PET製容器とラベルが同じ素材

PET製容器に貼られているラベルは表面基材・粘着剤に、さまざまな種類の素材が使用されています。一般的な粘着ラベルは、容器と異なるアクリル系やゴム系の粘着剤が用いられていたり、印刷が施されているため、異種材料が混在し、リサイクル適性の低下を招きます。
このような課題に対し、モノマテリアルラベル素材を用いた場合、表面基材・粘着剤はPET製容器と同じポリエステル素材(単一素材)で構成しているため、リサイクル適性の向上に貢献できます。
さらに表面の印刷もPET製容器の洗浄工程でインクが除去されるため、リサイクル後のインク混入防止にもつながります。

出典:https://www.livasta-labels.com/products/mono_pet.html

モノマテリアルラベル素材の特徴

①アルカリ温水洗浄でインクを剥がすことができる

PET製容器の洗浄工程で行われるアルカリ温水洗浄で脱墨可能な印刷コートを使用することで、リサイクル適性の向上に貢献します。

②ラベルに強粘再剥離タイプの粘着剤を使用

PET製容器にしっかり貼ることができ、のり残りが少なくきれいに剥がすことができる、強粘再剥離タイプの粘着剤を採用したラベル素材です。

③環境に配慮した剥離紙を使用

剥離紙にはポリエチレン不使用でありながら、ポリエチレンラミネート加工を施した剥離紙と同程度の粘着剤面の平滑性を実現しました。

④食品衛生法に対応

食品衛生法のポジティブリスト(PL)に収載されている原材料で製造された表面コート、表面基材と粘着剤を使用しているため、ラベルを食品に直接貼る、触れた場合でも高い安全性を保っています。

⑤バイオマスマークを取得

ラベル素材の粘着剤層にバイオマスマークを取得しています。(バイオマス度40%・認定番号:210377)
※「バイオマスマーク」とは
一般社団法人日本有機資源協会が認定するマーク。再生可能な生物由来の有機資源であるバイオマス(bio:生物資源、mass:量)を活用し、品質および基準、規格などを満たして生産している商品の目印となります。

⑥循環経済パートナーシップ(J4CE)に取組事例として登録

先進的な循環経済に関する取組事例を国内外に発信することで、環境対応を行うことでの経済社会の発展を広めることになります。
※「循環経済パートナーシップ(J4CE)」とは
循環経済への流れが世界的に加速化する中で、国内の企業を含めた幅広い関係者の循環経済への更なる理解醸成と取組の促進を目指して、官民連携を強化することを目的としています。

⑦LABEL INDUSTRY GLOBAL AWARDSで部門賞を受賞

英国・ターサス社主催の「ラベルインダストリー・グローバルアワード 2023」のイノベーション部門賞を受賞しました。

リンテック株式会社の今後の課題と取り組み

リサイクルの現場では、粘着ラベルと容器の素材が同一であるか容易に判断できないため、使用・回収経路での周知が必要となります。現在は、PET製容器向けのモノマテリアルラベル素材のラインアップのみですが、今後はポリエチレンやポリプロピレンにも対応したモノマテリアルラベル素材の開発を進めており、より広い用途に向けて対応できるように取り組んでいます。
被着体とラベル素材をモノマテリアル化し、印刷除去が可能な設計とすることで、被着体のリサイクル適性の向上に貢献します。
リンテック株式会社では環境配慮対応として、製品の使用後も資源としての利用が可能かつ、リサイクルが容易なラベル素材の提案をしていきます。

まとめ

モノマテリアルラベル素材はバイオマス度40%を取得した粘着剤を使用し、食品衛生法のポジティブリスト(PL)に収載された材料で構成されていることが特徴です。
また、強粘再剥離タイプの粘着剤を使用しているため、用途に応じて、ラベルをきれいに剥がすことが可能です。
こうした機能により、消費者やリサイクルの現場で、ラベルを剥がす手間が不必要となるため工程数削減につながることや、廃棄時にラベルと製品の分離が難しい場合でも、良好なリサイクル適性が期待できます。

現在、多くの製品は使用後、できる限りリサイクルが行われています。しかし、どうしてもリサイクルが難しいものが存在し、その製品に適したリサイクル手段の確立に時間を要することもあります。リサイクルを前提に製造した製品であれば、現状の廃棄方法から大きく変更せずとも資源循環が可能となります。
当社では環境配慮対応として、製品の使用後にもさらに資源として利用ができる、またはリサイクルが容易な素材の提案をさせていただきます。

用途
主に食品ラベルや日用品のラベルとして使用可能です。

出典:https://www.livasta-labels.com/products/mono_pet.html

リンテック株式会社「モノマテリアルラベル素材」情報サイトはこちら

環境ラベル素材についての資料はこちらからDLできます。

環境配慮ラベル素材
サステナブル化実現に応える
ラベル素材をご紹介。

  • リサイクル材料を活用する
  • 脱プラ・減プラを進める
  • 植物由来の素材を使う
  • 有機溶剤を減らす
  • 分別を効率化する
  • 同一素材を使う

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