事業を最適化する紙総合商社SHIFTON
食品配送をするお客様は、パッケージに対して、“最低24時間、温度を一定に保つこと”を求めておられ、倉庫から消費者に届くまでに食品が傷むことは絶対に許されません。一方でプラスチックを使用することは、環境負荷の懸念があり、また消費者に対してブランドイメージ向上の為、お客様は環境配慮型パッケージへの切替を検討されておりました。しかしながら、全てのプラスチックを排除することは、非常に困難を極めました。
「パッケージ内の食品の品質を維持した上で、環境負荷低減を実現したい」「消費者からのイメージUPを図りたい」これらが、当初お客様から求められた課題でした。
これらの課題を解決することは勿論の事、我々は、これら顕在化している課題の解決のみならず、お客様が気付いていない課題も解決することを目指します。弊社が課題として認識したのは、「環境負荷低減とその実現による消費者イメージの向上」、そして「作業効率改善」「コスト削減」です。
環境負荷低減のイメージを最大化する為、紙由来の素材にこだわってパッケージの構成を検討。
外装はダブルウォール(2層)段ボール箱を、内容物の保護材として紙製緩衝材を採用。
更に耐水クラフトテープで封函することで、オール紙製素材のパッケージを実現しました。
外部環境からの断熱性を維持する上で、ダブルウォール段ボールと紙製緩衝材の組み合わせが非常に有効に作用し、温度維持期間を従来よりも伸ばすことさえ可能となりました。
また、お客様の取扱製品は食品だけでなく飲料(瓶)にも及んでおり、こちらにも適したパッケージを考案。お客様の手で自由な形状に変形出来るタイプの紙緩衝材を提案し、断熱性だけでなく製品保護の観点でもお客様のニーズを満たすことに成功しました。
更にこの紙緩衝材、機械によるオンデマンド給紙であり、お客様の作業効率改善やパッケージ材消費量削減(=コスト削減)にも貢献する等、当初の課題だけでなく潜在課題も解決することが出来ました。
開発したパッケージをお客様に御採用いただく為には、パッケージ品質が本当にお客様の御利用環境にて効果を発揮出来るか、細部に渡る検証が必要です。
我々は最も厳格な基準に沿ってパッケージを評価すべく、温度・湿度条件の異なる環境下で試験を繰り返しました。広範かつ幾度にも及ぶ検証を長期にわたって実施することで、漸くお客様に御納得いただける最終的な仕様を確立出来たのです。
お客様の取り扱う製品が、鮮度が最重要視される食品であるからこそ、徹底的な試行を行う必要があります。
このようなソリューション提案によってこそ、お客様の満足が得られると我々は考えております。
課題 | 目標 | 解決手段 | 効果 |
---|---|---|---|
環境負荷低減 | 冷蔵食品向け輸送用に用いるフィルムパッケージや発泡スチロールパッケージの切替 | 多⽬的に利⽤出来、且つ断熱性の⾼い紙製緩衝材パッドのオンデマンド給紙機を採⽤ ダブルウォール段ボールにより断熱性を、耐⽔クラフトテープにより防湿性を発揮 |
企業価値の向上 パッケージ材の消費コスト削減 |
消費者イメージ | 環境配慮型パッケージの構築 | 100%紙由来のパッケージを構築 | 消費者が分別廃棄する⼿間を省くことに成功 企業イメージの向上 |
対象:食品用パッケージ
業種:食品卸売(オンライン)
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