ライフサイクルアセスメント(LCA)とは?概要と企業事例で見る環境対応の新常識
ライフサイクルアセスメント(LCA)は、製品やサービスの全過程における環境への影響を定量評価する手法...
事業を最適化する紙総合商社SHIFTON
ファブリック素材は、服やインテリア、展示会ブース装飾など、デザインの印象や完成度を大きく左右する重要な要素です。
しかし実際の素材選びの現場では、「写真やカタログだけでは質感がわからない」「環境配慮素材を使いたいが、機能性や耐久性が不安」「納期やロットの制約で理想の素材を諦めてしまった」といった悩みを抱えるケースも少なくありません。
近年は、サステナブルな取り組みが求められる一方で、表現力や使い勝手、実務上の制約も同時に満たす素材選定が求められています。
本記事では、ファブリック素材とは何かという基礎知識から、用途別の選び方、素材ごとの特徴、そして近年注目されているサステナブルなファブリック素材の考え方までを体系的に解説します。
あわせて、環境配慮だけでなく機能性や扱いやすさにも優れた素材の一例として、紙由来の高機能糸「OJO⁺」にも触れながら、素材選びの新しい選択肢を紹介します。
例えばカフェやオフィス用の椅子には、無機質な空間に温もりを与えるファブリック素材が好まれつつ、長時間座っても蒸れにくい通気性の高い生地が推奨されます。
また不特定多数が利用する飲食店の椅子では、防水・防汚加工された生地やカバーリングで洗濯可能な仕様が必須です。
カーテンに目を向けると、インテリアの大部分を占める要素だけにデザイン性はもちろん遮光・遮音など機能性も重要です。
ナチュラルテイストな空間にはリネンなど天然素材のカーテンで統一感を出す一方、遮光や難燃といった機能面ではポリエステル製の機能カーテンが活躍します。
このようにインテリアでは、用途(寛ぎの場か公共空間か、など)や求める機能に応じて適材適所のファブリック選びが求められます。
展示会ブースの装飾や販促ツールにおけるファブリック素材は、ブランドの個性を演出し差別化する重要な役割を担います。
他社と異なる質感やカラーの布地で装飾することで、来場者の目を引き記憶に残る空間を作り出せます。
イベント用の大型バナーやタペストリーでは、軽量で設営撤去が容易なポリエステルクロスが多用されますが、近年は再生PET由来の布地など環境に配慮した素材を使ったサインやディスプレイも登場しています。
屋外イベントでは防炎性能が求められるケースもあり、難燃加工済みのテキスタイルを選ぶ必要があります。
加えて、折りたたんで運搬できる布製ツールは輸送コスト削減にも寄与します。
商業用途のファブリック選定では、見た目のインパクトに加えて安全性や実用性、そして企業のサステナブルな姿勢を表現できるかといった観点で素材を検討するとよいでしょう。
例えば紙由来の特殊ファブリックなど、環境に優しく斬新な素材をディスプレイに取り入れることで、エコ意識の高いブランドイメージを発信することも可能です。
ファブリックに使われる繊維素材は大きく天然素材(自然由来の繊維)と合成素材(化学的に合成された繊維)に分類されます。
それぞれに長所・短所があり、素材ごとの特性理解が適切な布地選びの基礎となります。
ここでは天然素材と合成素材の違いを整理し、代表的な素材の特徴を紹介します。
天然繊維は綿やウールなど動植物由来の繊維で、肌触りの良さや吸湿・通気性に優れる傾向があります。
一方、合成繊維はポリエステルやナイロンなど石油由来で作られる繊維が多く、耐久性や色柄のバリエーションに富む点が特徴です。
例えばコットンやシルクなど天然素材の布は触れて心地よく自然な風合いがありますが、摩耗や洗濯による縮みなど耐久面では弱い場合があります。
逆にポリエステルやアクリルなど合成素材の布地はシワになりにくく丈夫で扱いやすい半面、静電気を帯びやすい・通気性で劣るといった面も見られます。
このように両者は一長一短ですが、近年は技術進歩により天然繊維の風合いを持ちながら機能性を高めた素材や、合成繊維でも環境負荷を下げたものなど、垣根が薄れつつあります。
天然由来の代表的な繊維素材について、その特徴を押さえておきましょう。
続いて、化学的に合成された主な繊維素材の特徴です。
用途に合わせた機能性に注目しましょう。
環境への配慮が求められる現在、素材選定でもサステナビリティは重要なキーワードです。
最後に、持続可能なファブリック素材を選ぶ際のポイントを解説します。
天然素材とリサイクル素材の使い分け、第三者認証の活用やトレーサビリティ確保、新しいエコ素材への注目といった観点から、環境にも配慮した素材選びのヒントを紹介します。
サステナブル素材には大きく分けて、天然由来で環境負荷が低い素材とリサイクル由来の素材があります。
前者の例としてはオーガニックコットンやヘンプ(麻)などが代表的です。
オーガニックコットンは化学肥料や農薬を使わず栽培され、水の使用量も通常の綿に比べ大幅に削減されます。
ヘンプは成長が早く土壌を改善する効果もあり、耐久性・UVカット性に優れるためアウトドア製品にも適した優秀な素材です。
一方、リサイクル素材の代表格が再生ポリエステルや再生ナイロンです。
使用済みペットボトルから作られる再生ポリエステルは、新規生産に比べCO₂排出を約75%も削減でき、機能面でも新品と遜色なくスポーツウェア等に広く使われています。
漁網など廃棄物由来の再生ナイロンは海洋プラスチック問題解決にも寄与し、水着やストッキングに活用されています。
このように天然素材かリサイクル素材かはブランド戦略や製品用途によって使い分けられます。
自然志向を打ち出すブランドなら天然サステナブル素材を、廃棄物削減や機能性重視ならリサイクル素材を採用するなど、自社の価値観と親和性の高い素材を選ぶことが重要です。
素材が本当に環境や社会に配慮されたものかどうかを見極めるには、第三者機関の認証やトレーサビリティ(追跡可能性)の確保が欠かせません。
近年、GRS(グローバルリサイクル基準)や GOTS(オーガニックテキスタイル基準)、エコテックス®など、ファッション・繊維業界でよく目にする各種認証があります。
これらは製品が特定の環境・社会基準を満たしていることを客観的に保証する仕組みで、環境意識の高い消費者が信頼できる商品を選ぶ手助けとなります。
実際、消費者の環境志向が高まる中で信頼性のある認証取得は企業の価値証明や競合差別化の重要な戦略になっています。
加えて、原料の調達から製造・流通に至るサプライチェーン全体の透明性も重視されます。
調達段階では認証の有無だけでなく、原料の産地から最終製品まで追跡できるトレーサビリティが確保されているかを確認することが求められます。
このように認証マークの取得や生産履歴の開示に積極的な素材・サプライヤーを選ぶことで、グリーンウォッシュを避けつつ持続可能な素材調達を実現できます。
紙由来のファブリックが面白いのは、ただ「環境にやさしい」だけで終わらないところです。
質感に個性がある。
軽い。
しかも、ちゃんと実用に寄せられる。
そんな“表現と現場の両立”を狙える素材として、紙糸が選ばれています。
OJO⁺は、マニラ麻を原料にした紙を細長くスリットし、テープ状の紙に撚りをかけて糸にした素材です。
製造工程自体がシンプルだからこそ、紙ならではの風合いを残したまま、糸としての使い勝手をつくり込みます。
素材の背景として、OJO⁺の原料であるマニラ麻は3年程度で生育し、農薬や肥料を必要としにくい植物で、CO₂の吸収にも優れる―そうした特性を活かした天然原料として整理されています。
一方で、現場で大事なのは「使えるかどうか」。
OJO⁺はその点も抜かりません。
多孔質で空気を多く含む構造により、放湿・吸湿性に優れた快適な手触りにつながります。
さらに、染色・洗濯も可能。
「紙なのに洗えるの?」という驚きが、そのまま採用のハードルを下げます。
安全性の担保も、素材選定では重要な判断材料です。
OJO⁺はエコテックス®クラス1を取得しており、赤ちゃんにも安心して使用できる水準です。
そして原料のマニラ麻は、植物繊維の中でも強靭な繊維のひとつで、軽さ・強靭さから船舶係留用ロープにも使われる——この“軽いのに強い”性質が、用途展開の幅を支えます。
紙糸は「伸びない=難しい」という先入観を持たれがちですが、OJO⁺は織り・編みの両方で使えます。
織りでは、紙糸で織れるのか心配していたが問題なく織れ、生地の幅が広がった、さらに上着・デニム・カバンにも使って軽い製品が完成した、という声が出ています。
編みも可能で、たとえばコットンやテンセルと合わせることで肌触りのよい製品に仕上げられます。
用途イメージとしては、シャツ/スカート/着物に加え、Tシャツ/ニット/靴下/インナー、そしてハンカチやリュックなどの雑貨・小物まで視野に入ります。
詳しくはラインナップカタログもご覧ください。
紙糸系素材は、スペックだけでなく「触った瞬間の納得感」も大切です。
もしOJO⁺にご興味をお持ちいただけましたら、OJO⁺のサンプル請求や紙の糸OJO⁺資料ダウンロードにより、紙の糸OJO⁺の実物を手に取ってお確かめください。
ファブリック素材は種類ごとの特徴を理解し用途に合わせて選定することで、デザイン上の課題を解決しつつ理想の表現を可能にします。
生地の質感・発色に迷ったらサンプルを取り寄せ実物を確認する、耐久性や機能面で不安があれば高機能素材や加工技術を検討するといった工夫で、素材選びの幅は格段に広がるでしょう。
近年は環境に優しいサステナブル素材も数多く登場し、素材選定がそのままブランド価値の訴求につながる時代です。
紙の糸OJO⁺のように環境対応と高機能を兼ね備えた革新的素材も現れており、従来は相反すると考えられていた課題を一挙に解決できる可能性を持っています。
ぜひ本記事の情報を参考に、自社のプロジェクトに最適なファブリック素材を選び抜き、デザインの質と持続可能性の両立を実現してください。
ライフサイクルアセスメント(LCA)は、製品やサービスの全過程における環境への影響を定量評価する手法...
今、企業活動において「サステナビリティ」は単なるトレンドではなく、事業継続の必須条件となっています。...
近年、消費者の環境意識の高まりと、機能性衣料への需要拡大が重なり、アパレル市場は大きな転換期を迎えて...
脱炭素社会の実現に向けて、企業や消費者、社会が一丸となり、様々な施策を検討・実践しています。多面的な...
2024年5月に成立した「再資源化事業等高度化法」は、日本の資源循環政策における大きな転換点となる法...
SHIFT ONを展開する国際紙パルプ商事では、来る2025年10月1日(水)~3日(金)、東京ビッ...