一般廃棄物を循環|環境対応と企業価値向上を両立するクローズドリサイクルの事例集


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一般廃棄物を循環|環境対応と企業価値向上を両立するクローズドリサイクルの事例集

脱炭素社会の実現に向けて、企業や消費者、社会が一丸となり、様々な施策を検討・実践しています。
多面的な対策・アプローチが求められる中、廃棄物の排出削減は重要な要素の一つです。

国際紙パルプ商事でも「循環型社会の実現」を経営理念に掲げ、紙・板紙を再生可能な資源として活用する「クローズドリサイクル」スキームの推進に力を入れています。
これは、使用済み資材を回収・再資源化し、再び自社製品として活用することで、資源の有効活用と環境負荷の低減を両立する取り組みです。

本記事では、特に段ボール分野におけるクローズドリサイクルの仕組みや導入のメリット、そして実際の導入事例を交えながら、その意義について詳しくご紹介します。

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クローズドリサイクルとは

クローズドリサイクルとは、事業者が一度使用した製品や資材を排出した後、それを回収・再原料化し、再び同じ事業者で製品の原料として利用する仕組みのことです。
自社内で資源を有効活用できる点が大きなポイントで、ワンウェイ(一度きり)の使用を減らし、資源の循環を実現することができます。

段ボール分野においては、当社より段ボール製品の素材である段ボール原紙をエンドユーザー様・加工会社(コンバーター)様へ販売し、加工された段ボールケースがエンドユーザー様に納品されます。
そして使用後に古紙として回収し、段ボール原紙の原料として、製紙メーカーへ販売しています。

クローズドリサイクル導入のメリット

段ボールはリサイクル率が高く、使用後の回収・原料化・製品化のシステムが確立されています。
既に古紙回収でリサイクルを実施している事業者も多いでしょう。
その中で国際紙パルプ商事のクローズドリサイクルを導入するのには、どのような意義やメリットがあるのでしょうか。

ここでは3つの観点から解説していきます。

リサイクルの可視化

当社のクローズドリサイクルはリサイクルフローの可視化が可能です。
回収後の古紙をトレーサビリティすることで、段ボールなどの紙製品にリサイクルされるまでがどのように進んでいるかを確認できます。
さらに再資源率などの数値化をおこないIRレポートなどの広報ツールに使用することで、環境対応への取り組みをより効果的に訴求し、企業価値の向上に貢献できます。

国内循環によるGHG排出量の減少

国内の古紙発生総量のうち、約12%相当が海外に輸出されています。
また、古紙搬出におけるGHG排出量のうち、海外輸出によるGHG排出量は46%を占めており、古紙の輸出はGHG排出量の増加に繋がっていると考えられます。

クローズドリサイクルでは、お客様が古紙のトレーサビリティを管理し国内で資源を循環させるため、GHG量の削減が可能となりカーボンニュートラルの実現に貢献します。

参考:古紙回収・商品化・製紙工場納入に係るGHG とScope3 の算定に関する調査報告書(2023年3月公開)

古紙販売額の安定

段原紙販売・古紙回収を一貫してご提供する当社のクローズドリサイクルをご活用いただくことで、契約期間内は市況に影響されることなく古紙の販売額が安定します。

また、クローズドリサイクル開始時に新たな設備投資や回収業者の選定は不要です。
原則としてこれまでの回収形態を踏襲したままでの導入が可能で、コスト増を心配する必要はありません。
※古紙回収量や現行回収価格によるため、詳細はお問い合わせください。


導入事例・効果のご紹介

酒類・飲料メーカー様

製造工場から排出した段ボール古紙を、製品の梱包材として使用している段ボール製品に再利用しています。

導入の決め手 ・現状の回収ルートの変更がなかった点
・お客様の理念を理解し、クローズドリサイクルのノウハウを持っている点
導入後の効果 ・全国5工場で実施し、年間約2,000tの資材をリサイクル
・積極的にリサイクルに関わることで、サステナビリティ推進
・市況に左右されずに古紙回収が可能となり、リサイクルシステムを守る仕組みが完成

食品メーカー様

物流センターから排出した段ボール古紙を、製品の梱包材として使用している段ボール製品に再利用しています。

導入の決め手 ・既存の運用フローに大きな変更が加わらなかった点
・回収後のリサイクルの流れが可視化できている点
導入後の効果 ・古紙のトレーサビリティが可能になり、環境意識も向上

製薬・日用品メーカー様

製造工場または物流センターから排出した段ボール古紙を、製品の梱包材として使用している段ボール製品に再利用しています。

導入の決め手 ・お客様が温室効果ガス排出削減を目標とするSBT(Science Based Targets)の認定取得を目指しており、他のSBT認定企業がクローズドリサイクルを環境貢献施策として対外的にアピールしていた点
導入後の効果 ・年間10.8 tーco2eのGHG排出量削減を実現(※)
・自社サイトにて環境の取り組みとして掲載し、環境対応に取り組む企業として 社会に認知された

※古紙回収量の12%が海外輸出されていた場合

まとめ

クローズドリサイクルの仕組みやメリット、導入事例についてご紹介しました。
KPPでは今回ご紹介した段ボール以外にも、紙・プラスチック・フィルム・金属などさまざまな分野でクローズドリサイクルの仕組みづくりに取り組んでいます。

環境問題への対応やリサイクルについて課題を感じている方は、ぜひ一度SHIFT ONにご相談ください。

クローズドリサイクル事例

使用済み資材を資源として有効活用する
クローズドリサイクル事例集

  • クローズドリサイクルとは
  • フィルム素材のクローズドリサイクル
  • 段ボール素材のクローズドリサイクル
  • 金属素材のクローズドリサイクル
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