高機能素材WEEK リサイクルテックジャパンに出展いたします
SHIFT ONを展開する当社では、来る2025年11月12日(水)~14日(金) 幕張メッセにて開...
事業を最適化する紙総合商社SHIFTON
日々の生活やビジネスにおいて、私たちの身の回りには多くの段ボールが存在します。オンラインショッピングの普及により、その量はさらに増加傾向にあります。
しかし、これらの段ボールが適切に処理されず廃棄されると、環境に大きな負荷をかけることになります。段ボールのリサイクルは、地球の限られた資源を有効活用し、持続可能な社会を築く上で極めて重要な役割を担っています。
この記事では、段ボールのリサイクル率や正しい出し方、そしてリサイクルできないケースや注意点、さらに国際紙パルプ商事(KPP)が提供する段ボールの再資源化システムまで、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説します。資源を循環させるための第一歩として、段ボールリサイクルの知識を深め、環境貢献へとつなげましょう。
段ボールのリサイクルは、単にゴミを減らすだけでなく、森林資源の保護や温室効果ガスの排出抑制にも貢献する、地球に優しい取り組みです。日本は世界でもトップクラスの段ボールリサイクル率を誇り、その裏には多くの人々の努力と先進的な技術があります。
日本における段ボールのリサイクル率は、世界的に見ても非常に高い水準にあります。一般社団法人日本段ボール工業会のデータによると、2023年の段ボールの回収率は98.9%、そして利用率は95.4%と報告されており、これは驚異的な数字と言えるでしょう。
この高いリサイクル率が実現している背景には、行政による回収システムの整備、市民一人ひとりのリサイクル意識の高さ、そして製紙メーカーによる技術革新が挙げられます。回収された段ボールは、再び段ボール製品の原料として利用されることで、新たな森林伐採を抑制し、地球環境の保護に大きく貢献します。
私たちが目にする段ボール製品には、「リサイクルマーク」が付いていることがあります。これは、この段ボールがリサイクル可能な紙製品であることを示しており、資源循環の一環として再利用されるべきであることを消費者に伝えています。
このマークは、三角の矢印が循環している中に「ダンボール」という文字が書かれたデザインが一般的です。このマークがあることで、消費者は迷うことなく分別し、リサイクルに協力することができます。資源の有効活用を促進するためにも、このマークの存在は非常に重要です。
段ボールをリサイクルに出す際、その排出元が家庭か事業所かによって、いくつかの異なるルールや推奨される方法があります。いずれの場合も、資源の効率的な循環のために、以下の点に注意して適切に排出することが大切です。
【家庭から出る段ボールの出し方】
家庭から出る段ボールをリサイクルに出す際は、地域のルールに従い、以下の手順を守りましょう。
お住まいの自治体の回収日やルールに従い、適切に分別・排出することが大切です。
【事業所から出る段ボールの出し方】
事業活動に伴って排出される段ボールは、一般的に「産業廃棄物」または「事業系一般廃棄物」として扱われます。家庭ごみとは異なるルールが適用されるため、適切な方法で処理することが求められます。
事業所から出る段ボールの具体的な処理方法は、排出量や業種、所在地の自治体の条例などによって異なります。必ず管轄の自治体や専門業者に確認し、法令を遵守した適切な方法で排出してください。
段ボールのリサイクルにおいては、いくつかの「注意点」があります。これらを守ることで、リサイクルされる段ボールの品質を保ち、再生品の価値を高めることができます。
これらの注意点を意識して分別することで、リサイクル資源の質が高まり、循環型社会の実現に貢献できます。
 コスト削減とコンプライアンス遵守を両立させるための具体的な注意点と管理手法を徹底解説します...関連記事はこちら
【完全ガイド】段ボールリサイクル注意点のすべて|正しい捨て方で未来の資源へ
前述のとおり、すべての段ボールがリサイクルできるわけではありません。特定の種類の段ボールや状態の悪い段ボールは、リサイクルできないものとして、適切に処理する必要があります。
| 分類 | 具体例 | リサイクルできない理由 | 処理方法の推奨 | 
|---|---|---|---|
| ひどい汚れ | 油、食べ物のカス、カビ、土、ペンキなどで汚れたもの | 異物が混入し、再生紙の品質が落ちる。洗浄が困難または不可能。 | 可燃ごみ | 
| 防水・耐水加工 | 冷凍食品や鮮魚の箱、紙パックの内側に似た素材 | 特殊なコーティングが施されており、通常のパルプと分離が難しい。 | 可燃ごみ | 
| 臭いが強いもの | ペットの排泄物で汚れた段ボール、洗剤の空き箱 | 再生紙に臭いが移る可能性がある。作業環境への影響。 | 可燃ごみ | 
| 感熱紙・カーボン紙 | 宅配便の伝票、複写式の書類 | 特殊なインクや加工が施されており、パルプ化の過程で問題が生じる。 | 可燃ごみ | 
| 金属やプラスチック | 梱包用の留め具、ビニール窓、金属製の取っ手 | リサイクル機械の故障の原因となる。素材が異なるため分離が必要。 | 取り除いて分別 | 
| ワックス加工 | 一部の果物箱など表面がツルツルしているもの | ワックスがパルプと混ざり、再生紙の品質を低下させる。 | 可燃ごみ | 
これらの段ボールは、分別を誤るとリサイクル工程全体に影響を与える可能性があるため、自治体の指示に従って可燃ごみとして出すなど、適切に廃棄してください。
私たちが排出する使用済み段ボールは、単なるゴミではなく、貴重な資源です。回収された段ボールが、どのようにして新たな製品へと生まれ変わるのか、その段ボールリサイクルの工程と、再生された資源が何になるのかを知ることは、リサイクルの重要性を再認識するきっかけとなります。
段ボールは、回収されてから再び製品になるまでに、いくつかの重要な工程を経ます。
このように、手間と時間をかけた工程を経て、使用済みの段ボールは新たな命を吹き込まれるのです。
段ボールはリサイクルで何になるのか疑問に思う方もいるかもしれません。回収された段ボールは、主に新しい段ボール製品の原料として再利用されますが、それ以外にも様々な形で私たちの生活に役立っています。
このように、段ボールは幅広い用途で再利用され、資源の有効活用に貢献しています。
段ボールをリサイクルに出す際、段ボールに貼られたガムテープの扱いに悩むことがあると思います。結論から言うと、通常、少量の粘着テープやガムテープであれば、そのままリサイクルに出しても問題ないとされています。
これは、リサイクル工程の溶解(パルプ化)の際に、水に溶けない異物として分離されるためです。しかし、大量のテープが付着している場合や、セロハンテープのように剥がれにくいものは、可能な範囲で取り除くことが推奨されます。特に、布製のガムテープや、ビニールテープは、プラスチックの異物として残りやすいため、できる限り剥がすことが望ましいです。
SHIFT ONでは、段ボールと一緒にリサイクルできる製品リカテープも取り扱っています。 リカテープは、主原料にクラフト紙と植物由来のでんぷん糊という天然素材を使用しており、環境性能と作業性を高いレベルで両立...
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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梱包コストとCO₂排出を削減する新常識 リカテープのご紹介
引っ越しや事業活動で段ボールが大量に発生する場合、通常の家庭ごみとは異なる対応が必要になることがあります。
個人の場合:
法人の場合:
大量の段ボールを適切にリサイクルすることで、企業のCSR活動にもつながり、環境負荷の低減に貢献できます。
不要な段ボールがお金になるのではないかと考える人もいるかもしれません。しかし、個人が家庭から出る少量の段ボールをリサイクルで直接現金化することは、現状ではほとんどありません。
個人の場合:
法人の場合:
個人が段ボールリサイクルを通じて直接的な金銭的利益を得る機会は少ないですが、資源の有効活用という大きな意義があることを理解しておくことが重要です。
企業活動において排出される一般廃棄物、特に段ボールのリサイクルは、適切な処理を行うことで環境負荷の低減に大きく貢献します。私たちは、排出された一般廃棄物を単なるゴミとしてではなく、新たな資源として捉え、循環させる「クローズドリサイクル」の仕組みを提供しています。
このサービスは、生産者が生産し消費者が使用した段ボールなどの資源を、回収・再資源化し、生産者自身が再度同じ製品の原料として使用することで、資源の無駄をなくし、よりサステナブルな企業活動へと導きます。
これまで、一般廃棄物としてリサイクルに出しても、自社で再利用できなかった段ボールなどの資源を再び自社で使用する各種資材にリサイクルすることで、自社内循環を実現できるのです。
詳細はこちらをご覧ください。
具体的なサービス内容は以下の通りです。
当社のクローズドリサイクルサービスを活用することで、廃棄物ゼロを目指し、持続可能な社会の実現に貢献するサステナブルな企業へと進化することができます。
地球環境とビジネスの成長を両立させるために、ぜひ私たちのサービスをご検討ください。
クローズドリサイクル特集ページはこちら
段ボールのリサイクルは、私たちの日常生活に深く根付いており、持続可能な社会を構築する上で欠かせない活動です。高いリサイクル率を誇る日本において、段ボール
リサイクルは資源の有効活用だけでなく、環境負荷の低減にも大きく貢献しています。リサイクルマークの理解、正しい出し方の実践、そしてリサイクルできない種類の判別など、私たち一人ひとりの適切な行動が、この素晴らしい資源循環システムを支えています。
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