クローズドリサイクルとはなにか | 環境対応をお客様に合わせてご提案
最終更新日:2024/07/19
商品を大切に包み、衝撃や汚れから守る梱包材・包装材。その中でも様々な商品の梱包・包装に使用される段ボールは、従来に比べ、昨今の通販・ECが伸びている現状では、さらにかかせない資材となっています。
使用量の増加に伴い、商品到着後の段ボールの使用方法も気になります。
では段ボールは使用後、どのように処分するのが正解でしょうか?
段ボールは資源ごみとして再利用が可能であり、古紙として回収されます。
回収された段ボール古紙は、集積・圧縮・離解などの工程を経て、製紙原料として再原料化された後、段ボールを作るための原紙に戻っていきます。
この段ボールのように、廃棄物を製品原料として再利用する仕組みを、マテリアルリサイクルと呼び、SHIFT ONでは、お客様から排出された廃棄物を、再度お客様が使用する製品に戻し再納入する、クローズドリサイクルとしておこなっています。
リサイクルとは
リサイクルとは使用した製品を再度資源として利用する取り組みです。
これにより最終的に焼却や埋め立て処分をされる廃棄物を減らすことができます。
ごみを減らすことは環境を考えた行動と言え、今ある資源を大切にすることにつながります。
クローズドリサイクルとは
生産者が生産し消費者が使用した製品を、回収・再原料化を経て、生産者が再度同じ製品として使用することです。
生産・使用・廃棄・回収・再利用と、製品の流れが循環しており、またその循環を生産者が自社内で完結していることから、クローズドリサイクルと呼ばれます。
当社では、紙、プラスチックなどさまざまな分野でリサイクルシステムの仕組み作りに取り組んでいます。
今回は段ボール分野でのクローズド事業をご紹介させていただきます。
段ボール分野においては、当社より段ボール製品の素材である原紙を、エンドユーザー様・製品加工会社様へ販売し、加工された段ボールケースがエンドユーザー様に納品されます。これを動脈事業と呼んでいます。
そして使用後に古紙として回収し、段ボール原紙の原料として、製紙メーカーへ販売しています。こちらは静脈事業と呼んでいます。
エンドユーザー様の立場から見ると、自社で排出する資源ごみを、再度自社で使用する資材の原料とする、資源循環を確立しています。
クローズドリサイクルのメリット
それではクローズドリサイクルのメリットを見ていきましょう
資源の有効活用
まず一つのメリットは、廃棄物から資源へ、限られた資源を循環利用・有効活用することができます。
サーキュラーエコノミー(Circular Economy)という言葉をご存じでしょうか?18世紀に第一次産業革命が起き、石炭という新しいエネルギー源の登場は、産業のみならず社会構造も大きく変化しました。
品質のいい製品が大量に生産できるようになり、人々の暮らしはよくなっていく一方で、資源を取り出し、製造・利用・廃棄と直線的に消費するリニアエコノミー(Linear Economy)が昨今、問題視されています。
サーキュラーエコノミーとは
2015年頃からヨーロッパを中心に、資源を一方通行で消費するのではなく、リユース・リサイクルすることで資源枯渇や環境問題を解決しようとする、サーキュラーエコノミーの概念が提唱されはじめました。
サーキュラーエコノミーとは、従来のリニアエコノミーの仕組みでは、活用されずに廃棄されていた製品・原材料などを新たな資源と考え、廃棄物を出さずに資源を循環させる経済の仕組みのことです。
日本においては、2000年に循環型社会の形成を推進する基本的枠組みとなる「循環型社会形成推進基本法」が制定、また2018年に「第四次循環型社会形成推進基本計画」が閣議決定され、サーキュラーエコノミーを取り入れた循環型社会を目指す方針が打ち出されました。
クローズドリサイクルを導入することによって、サーキュラーエコノミーを実現することができ、自社で排出した資源ごみが、再度資材に生まれ変わって再利用することで、自社でのリサイクルの取り組みを可視化することができます。
排出量がどのくらい資源へと再利用されているかを知ることは、企業として環境問題にしっかり取り組んでいることの裏付けにもなります。
安定したコスト
また、現在の廃棄物の処理方法によってはコスト面や業務面でのメリットも期待できます。
たとえば、産業廃棄物として処理されていたり、無償で回収・処理されている場合、使用済み段ボールケースを製紙原料である古紙として販売することで、古紙の売却益を得ることができます。
また、現在有価で引き取ってもらっている場合でも、段原紙販売・古紙回収を一貫してご提供する当社のクローズドリサイクルをご活用いただくことで、一定の契約期間内は市況に影響されることなく古紙の販売額が安定し、毎回の交渉が不要になることがあります。
追加の設備が必要なし
クローズドリサイクルを始める際に、新たに設備や機材などを導入する必要はありません。
お客様の環境配慮の取り組みとして、比較的早期に開始することができます。
※お客様の古紙排出量にあわせて古紙回収から資材供給までの循環の流れを製作いたします。まずはお気軽にご相談ください。
導入時のメリットを解説
クローズドリサイクルのお客様への多くのベネフィットをご紹介
導入時に追加コストの心配がなく、環境への取り組みを導入しやすい。...
当社がおこなっているクローズドリサイクルのポイント
当社ならではおこなえるクローズドリサイクルを紹介します
トータルコーディネイト
SHIFT ONではクローズドリサイクルを提案するにあたり、お客様の状況を丁寧にお伺いするところからはじめます。
現在、どのくらいの段ボールケースが資源ごみとなっているか、量や素材を確認した上で、お客様にあったクローズドリサイクルをコーディネートいたします。
2018年からクローズドリサイクルを事業化し、多数の大手企業様との取り組み実績を持つSHIFT ONに、ぜひお任せください。
お客様の工場に合った回収エリアを最適化
当社は長年古紙回収・販売事業を行っており、自社拠点とご協力いただける古紙問屋様のネットワークを合わせ、日本全国をカバーしています。
エリア最適化もおこなっているため、どんな場所に工場があってもご相談ください。
回収・販売の循環を持つ安定感
また、古紙市況は需供の変動が激しく、価格の上下が起こりやすくなっています。弊社のクローズドリサイクルを取り入れていただくことで、都度の価格交渉がなく、安定した古紙回収・資材供給をお約束できます。 Ranpak社は、世界初の環境問題に責任を持ち、お客様の製品を保護する梱包資材を提供すること...
紙緩衝材という選択で可能性を広げる
環境と商品にやさしい梱包資材を展開するRanpak社の魅力
まとめ
リサイクルを前提に製造・消費・廃棄がおこなわれている昨今、自社で使用した資材の廃棄物の行方を管理することは、大いに責任を持つことになります。環境対応をおこなっていることは、もはや当たり前の行動です。
紙は循環し、正しい分別・回収により、新たな製品に生まれ変わります。
そのため、新しく設備や機材導入の必要もなく、貴社の資源を生かしてリサイクルの可視化を始められるクローズドリサイクルのシステムは、紙の特長を活かし有効活用ができる仕組みです。
こちらの記事では実際に当社のクローズドシステムを導入いただいたお客様、アサヒビール株式会社のインタビューを掲載しています。 当社のクローズドリサイクルがどのようにかかわっているかを詳しくお話しいただきました。...
アサヒビール株式会社は環境事業を取り組むべき重要課題として設定しています。そのなかで当社のクローズドリサイクルシステムがどう役に立っているかお話を伺いました。ぜひご覧ください。
採用事例インタビューはこちら
アサヒビール株式会社でのクローズドリサイクル導入事例ー
生産から回収までKPPが一元管理
年間約180万トンの紙・板紙の原紙販売や製品販売を行う一方、年間約120万トンの古紙を回収・再資源化する一貫体制を確立。クローズドリサイクルの事業化にいち早く取り組んだリーディングカンパニーとしてきめ細かなサポートを提供します。
初期費用0円で導入可能
クローズドリサイクルを始めるにあたり、新たな設備投資や回収業者の選定は不要です。原則としてこれまでの回収形態を踏襲したまま手軽に始めることが可能。コスト増を心配する必要はありません。
プラスチックや金属など多様な再資源化に対応
段ボールを古紙として回収・再資源化する段ボールのクローズドリサイクルはもちろん、チラシやカタログ、プラスチック、金属の廃棄資材や梱包材など、多様なクローズドリサイクルに対応します。
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