環境に対する取り組みに積極的なファッションビジネス業界において、新たな発想による環境対応からアップサイクルまでをトータルにご提案
最終更新日:2023/12/11
洋服を購入した時にもらう買い物袋「ショッパー」を紙袋に変えたり、洋服に使用する素材をオーガニックコットンにするなど、いち早く環境対応の取り組みを進めているファッションビジネス業界。
次のアクションとして店舗で使用する素材からなるべくプラスチックを減らす取り組みが進んでいます。
SHIFT ON にご依頼いただいたメリット
- 素材選びから製品作りまでワンストップにてサポート
- 加工が難しい特殊な素材の加工も幅広いネットワークで実現可能に
- モノを作るだけではなく、ゴミを減らす取り組みもご提案
脱プラ販促ツール
100%紙製フェイスカバー
- 紙製資材の石油削減効果
- 紙製ハンガー・フック詳細
- 販促用紙製什器など
「透けて、空気を通して」不織布ができたことを紙でもできるか?
世界的にも有名な大手アパレルメーカー様からいただいたご要望は「石油由来の原料で作られている試着用フェイスカバーを紙化」すること。
試着用フェイスカバーは特に女性が洋服の試着をする際に、化粧がつかないように頭から被るもので、お客様からのご要望は被っても洋服が着られるように透けることと、呼吸ができるように空気を通すこと、そして紙が主素材であることでした。
透ける紙というのはありそうでないのですが、目を付けたのが普段は全く違う用途で使用されている特殊な紙でした。
お客様にご提案したところ「透けるし、空気も通す。風合いも不織布と遜色ない」とのご評価をいただき、この素材を使用したモノづくりの検討が始まりました。
素材はOK、加工がもう一つの課題
素材はご評価いただきましたが、モノづくりがもう一つの課題でした。
通常、不織布製フェイスカバーは溶断加工という方法で加工されています。
今回、わたしたちが選定した素材では紙が焼ける現象が発生し、この加工方法は使えませんでした。失敗した結果から、こういう方法なら加工できるのではと仮説を立て4,000社を超えるお取引先様の中から、想定した加工ができる会社を探し出しました。
加工会社様と試作を繰り返し、ようやくお客様がご満足いただける製品ができました。
実際に、不織布製と比較して石油由来原料を約80%減らすことができました。
ユーザーの使用感は問題ないか?
最後の関門は、実際に店舗で使用いただくユーザーが問題なく使用できるかです。
約100店舗で年間数百万枚が使用されているフェイスカバー。紙製に変えたことで、中には違和感を感じられるユーザーもいるのではということが気掛かりでした。
今回、フェイスカバーを不織布製から紙に変更したことをお客様では特に告知されていませんし、店舗でも説明していませんが、ユーザーは全く違和感なく使用しているとのことです。また、代理店として販売いただいているアパレル資材メーカー様からも「従来品と遜色なく、商品としては魅力的」とのお声をいただいています。
石油由来素材から紙素材への詳細資料はこちら
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従来のフェイスカバーなどが問題視される中、紙製の脱プラツールが持つ環境に優しい特性を、今回は詳しくご紹介したいと思います。...
モノづくりのその先に
お客様からのご要望である「紙製フェイスカバー」は製品化でき、実際にご使用いただいています。しかし、わたしたちの挑戦はそこでは終わりません。
今回の素材は主原料は紙ですが、特殊な加工がされているため古紙としてはリサイクルできません。環境にやさしい素材を使ってモノづくりをする、そしてその先にある循環型経済を実現したいというのがお客様とわたしたちの共通した想いです。
その実現に向けて、アップサイクルの仕組み作りが動き始めています。
脱プラ販促ツール
100%紙製フェイスカバー
- 紙製資材の石油削減効果
- 紙製ハンガー・フック詳細
- 販促用紙製什器など
大手アパレルメーカー様
店舗数:全国約100店舗
業種:製造小売
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