環境というマテリアリティに取り組むためにーアサヒビール株式会社でのクローズドリサイクル導入事例ー

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環境というマテリアリティに取り組むためにーアサヒビール株式会社でのクローズドリサイクル導入事例ー

日本を代表する飲料・食品メーカーである、アサヒグループホールディングスでは、「環境」「人」「コミュニティ」「健康」「責任ある飲酒」を重要課題(マテリアリティ)として位置付け、事業を推進しています。
中でも酒類の展開をおこなうアサヒビール株式会社では、「環境」分野の一環として、段ボールを対象に、当社SHIFTT ONが提供するクローズドリサイクルを取り入れて頂いています。

今回はアサヒビール株式会社 生産本部 調達部 担当副部長 難波知生様にお話を伺いました。
事業を通して価値ある未来を生み出す中で、環境という大きな課題にどんな取り組みをしているか、当社のクローズドリサイクルがどのようにかかわっているかを詳しくお話しいただきました。

アサヒビール、スーパードライホール浅草にそびえる本社ビル、スーパードライホール、東京スカイツリー
クローズドリサイクル詳細資料

リサイクルシステム検討中の
ご担当者様 必見資料

  • 企業が環境対応するべき理由
  • リサイクルの重要性と種類など
  • 具体的事例解説など
クローズドリサイクル詳細資料

目指す未来の姿を明確化する


■貴社でのサステナビリティに対するお考えをお聞かせください


アサヒグループでは、グループ理念として「Asahi Group Philosophy」を掲げ、これを実現するために「アサヒグループサステナビリティ基本方針」にのっとり、サステナビリティを推進しています。
このサステナビリティの推進によって目指す未来の姿を「アサヒグループサステナビリティビジョン」として明確化しています。

アサヒビール、難波様アサヒビール(株)本社にて、難波様にお話を伺いました

「環境」「責任ある飲酒」への取り組みが評価され、日経SDGs経営大賞を受賞

■アサヒグループサステナビリティビジョンとはどのような内容でしょうか


経営戦略に加え、「環境」 「人」 「コミュニティ」 「健康」 「責任ある飲酒」を重要課題(マテリアリティ)としています。
事業を展開する際にこれら5つの課題を取り入れたテーマを設定し、目標を達成することが、アサヒグループの企業価値につながっていきます。飲料や酒類、食品だけでなく、飲食の場の提供や健康の推進など、あらゆる分野での価値がある未来を創造するため、行動しています。

これら5つのマテリアリティを掲げ事業展開した結果、2021年に第3回日経SDGs経営大賞を受賞しました。この大賞は、企業の実績に加え、企業活動全体を通じてSDGsに高い貢献を両立できたかを調査され、最も優れた企業に贈られる賞です。 本受賞は5つのマテリアリティのうち、特に「環境」、「責任ある飲酒」、という点にカテゴライズされる取り組みが高く評価されました。

「環境」
脱プラスチックへの取り組みとして、ラベルレスPETボトルの採用や、2030年までに環境配慮素材へ切り替える。再生可能エネルギーの積極的な使用。

「責任ある飲酒」
スマートドリンキング宣言をはじめとする、人それぞれに合った適切な飲酒、飲料体験を推奨。
時代にあわせて新たな飲酒機会を創出することで、社会課題の解決に取り組む。

このように事業の推進と、社会・経済・環境への課題解決によってさまざまな分野に貢献をおこなうアサヒグループでは、主要地域を大きく5つに分類し、さらに各々で事業を細分化しています。
それにより各エリアで独立した事業推進が可能となり、すべてのエリアで5つのマテリアリティに取り組むことができるのです。

TOKYO隅田川ブルーイングTOKYO隅田川ブルーイングでは、今まで廃棄されていたコーヒー豆を回収してクラフトビールを作っています


■クローズドリサイクルを始めるにあたってのきっかけ・課題感はありましたか


「Asahi Group Philosophy」に基づいたサステナビリティ推進活動のひとつで、クローズドリサイクル導入は検討に上がり、その中でコストや全国にわたる工場への回収オペレーションは課題として認識していました。
その中で、アサヒグループの理念を理解し、クローズドリサイクルのノウハウをもったKPPから、コスト面で従来より高くなることがなく、また古紙を回収する際に別途機材・設備なども必要なく、すぐに取り入れられると提案を受けたことがきっかけです。

コストも変わらず設備投資もなく始められる

■なぜ当社でクローズドリサイクルを始めていただいたのでしょうか

まず提案が早かったことです。何社かにクローズドリサイクルについての提案を依頼した際に、すぐご回答をいただけたのが大きいです。
次点には前述のとおり、KPPは当社の理念・事業の理解があり、「クローズドをしたい」というアサヒビール社の気持ちと合っていたからです。
システムを取り入れればコスト削減になる、という他社のクローズド提案もありましたが、資源の循環をするという一番の課題を解決という思いからは外れてしまいます。
また、現在各工場とお付き合いある古紙問屋を変更しなくてもよいという点も魅力的でした。

フローをしっかり決めて取り組むことが大事

■導入までにご苦労はありましたか


現場である全国各工場との回収の調整、商流や物流を確認するのは大変でした。
実務の協力に加え、工場とは、業務に加え、環境・持続可能を考えた仕組みを取り入れることで、今後の未来を創るという気持ちを共有することも大事なことでした。
しかしフローをしっかり決めていたので、始まってからの大きな混乱はありませんでした。
こんなときはどうする、といった対応を細かく決めていくのが大事だと思います。

実際、プロジェクトが動き出した際は、どこが何を対応する、といったフローが組まれていることが大いに役に立ちました。これにはKPPと関わりのある古紙問屋のサポートが厚かったのも影響しています。
収集や回収などの古紙の循環フローを、理解しているからこそできるスムーズな進行にとても助けられました。

アサヒビールラインナップフロアにはアサヒグループの商品がラインナップされていました

資材調達の観点からも積極的にリサイクルに関われることがメリット


■クローズドリサイクルを始めてからのメリットはありましたか


アサヒビール社のサステナビリティに合致したことで始めたシステムでしたが、このシステムを取り入れたことで、資材調達で環境に配慮するといった、積極的にリサイクルに関わることができているのも利点です。
また、市況に左右されずに古紙を回収してもらうことで、リサイクルシステムを守ることができているのも、実務的な面でのメリットです。

KPPの強みとして、段ボール製品を納入する動脈事業・古紙となった製品を回収する静脈事業どちらにも対応しているという点があります。クローズドリサイクルならではの循環を可能にする仕組みを持つ企業であるからこそ、安心して任せられる部分もあります。


■今後、クローズドリサイクルに求めることはありますか

当社だけでなく、協力工場、ひいては同業他社にも仕組みを展開してもらえればと思います。
実際導入から始動、現在に至るまで問題はなく、いままでの回収スキームを保ったまま、環境対応が可能であるため、取り組みやすい仕組みです。
環境対応はお金がかかるというイメージが先行しがちです。では、せっかくお金をかけてはじめた仕組みが、一社だけでしか展開できないのはもったいないことではないでしょうか。
多岐にわたる製品に使うことができ、他社でも取り組むことができる。業界だけでなく、国をも巻き込んで環境配慮を考えていければ、その仕組みは投資と捉えることができ、さらにクローズドリサイクルは広がりを見せると考えています。

また、段ボールだけでなく、他製品でもクローズドリサイクルを取組めればと思います。
アサヒビール(株)においても、使用する資材は様々あります。例えば缶に多く使われるアルミを再利用できれば、CO2の削減にも大きく貢献できますね。

社会全体で環境問題を考えること、行動することが重要

■最後に、環境問題についての貴社の姿勢を教えてください


環境問題は、アサヒグループの中でも大きなマテリアリティである前に、業界をあげて取り組んでいかなければならない課題です。
「環境問題に取り組んでいる」のが、業界で1社だけであったら、または自社の宣伝として都合の良い環境対応の考え方では、その取り組みは発展しません。
業界のさきがけとなる気持ちで、同業他社にも使える仕組みを横展開させ、社会全体で環境問題を考えていくこと、行動していくことが重要です。
それにはクローズド事業だけでなく、他の資材も減量化・最小化を考えていく必要があります。
例えば、原料の調達から製造、物流、販売そして消費までを一つの流れとし、製品に関わる全てのCO2の排出量を削減する「アサヒカーボンゼロ」を掲げています。再生可能エネルギーを積極的に使用し、工場で使用する電力も着々と切り替えています。
さらにカーボンネガティブを実現する工場の稼働も九州で予定され、再生可能エネルギーを使うだけでなく、再生可能エネルギーを生み出す設備の導入も進んでいます。

しかし、ボイラーの熱はどうする?炭素ガスの削減は?などと、まだまだ取り組むべき課題は多いです。
今後もアサヒビール社は、グループ一丸となって「Asahi Group Philosophy」の実現のため邁進していきます。
そして社会課題の解決、その先に描く持続可能で豊かな未来を実現していきます。

アサヒビール難波様


■貴重なお話をありがとうございました。



アサヒグループアサヒグループ本社ビルで行われている、グリーン電力の仕組み

SHIFT ONとしてのまとめ

事業と分離し、環境対応に取り組むのではなく、事業のなかに重要課題を掲げ、企業として豊かな社会創造の責任を全うする姿勢に、社会といかに共生していくかを考え、実現していくオピニオンリーダーのような思いを感じました。
一社だけが環境によい事業をしても、大きな変化は生まれません。
そのためには業界が一丸となって取り組めるような、魅力的で実りのある仕組みを作ることが、当社の課題と改めて感じることができました。

KPPでは、紙・板紙・製品販売といった製品を生み出す動脈事業を営む一方、年間約120万トンの古紙を回収・再資源化する静脈事業に取り組んでおります。
動脈事業・静脈事業に一体的に取り組む当社だからこそできる、最適なクローズドリサイクルの仕組みをご提供いたします。

 

 

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