機能性パッケージとその他の潜在的な課題を解決したソリューション提案
最終更新日:2023/11/08
グローバルに展開されているお客様である程、長距離輸送による製品劣化に頭を悩まされているのではないでしょうか。“コスト削減” “環境負荷低減” “業務効率改善”といった課題解決を進めたいものの、製品保護に万全を期す為に中々パッケージ切替に着手出来ないこともあるかと思います。ここでは、製品劣化の一つである腐食(錆び)を防止することを最重要視しつつ、その他の潜在的な課題解決をもたらしたパッケージソリューションを御紹介致します。
SHIFT ON にご依頼いただいたメリット
- 高価な製品を確実に保護することが可能なパッケージの設計(紙由来)をご提案
- 作業の簡易化により、梱包時間の削減を実現
- 梱包の全工程に配慮したソリューションの提案
お客様が直面した課題
ある大手製造業のお客様は、建築土木用重機に使用する金属部品(ボルトやナット)を取り扱っていらっしゃいました。部品の梱包には十分な製品保護機能が求められ、外装の段ボール箱だけでなく、内装にVCI(防錆機能付)のプラスチックフィルムバッグを採用する等、入念な対策が施され、20年以上も切り替えることなく同じ仕様のパッケージが採用され続けていました。
しかしながら、業績拡大により部品の納入先がグローバル化。これにより従来のVCIパッケージでは効果が不十分となり、納入先での製品不具合が相次ぐこととなりました。
その他の課題もクローズアップ
お客様の課題と向き合い、内容を突き詰めるとその他の課題も浮き彫りとなりました。
- 梱包作業負荷の見直し
- 内容物に対して寸法がアンマッチな外箱
- プラスチック包装からの脱プラ化
我々は真にお客様を理解する為、これまでの取組実績から最も相応しい経験を持つ専門技術者を帯同してお客様を訪問し、製品製造や梱包の現場を視察致しました。
現場では、内容物に対してパッケージが大きすぎる為、オペレーターが取扱に苦労している様子が見受けられました。また、指の皮脂によって錆が発生する事を防ぐ為に、グローブを装着して作業しており、その為アッセンブルの際に段ボールのフルートを潰してしまうことが多々ありました。こうした外装パッケージの状態によって本来の防錆効果が損なわれていることも明らかとなりました。
検証とテストを経て最適なパッケージを提案
集めたデータを基に、自社グループのパッケージ研究施設で試作に取り掛かりました。
試作品に対して何度もテストを行い、現行パッケージからいくつもの改善を施したパッケージを開発出来ました。
まとめ
課題 | 目標 | 解決手段 | 効果 |
---|---|---|---|
パッケージ機能の向上 | 製品をダメージや腐⾷から保護 | 保護機能の向上 VCI機能が付与された段ボールを使⽤した、取り扱いやすい設計 |
製品へのダメージや腐⾷発⽣の軽減 |
効率改善 | 梱包時間の短縮 | 箱サイズ縮⼩ ハンドリングしやすいパッケージの設計 |
・グローブ装着時や⾃動ロボットでも取扱が簡易 ・箱つぶれの発⽣低減 ・パッケージの過剰部分(37%)の削減 ・パレット積載数増加(128箱→144箱) =配送パレットの削減(13,000枚/年) |
サステナビリティ | プラスチック使⽤量減 | 100%リサイクル可能且つ再⽣原料を70%使⽤した、VCI機能が付与された段ボール | 脱プラスチック カーボンフットプリント削減 |
廃棄 | 廃棄物削減 | 過剰包装の削減 100%紙ベースでありリサイクル可能 |
廃棄パッケージをリサイクル出来る |
大手製造業者様
対象:重機用ボルトとナット
業種:製造業
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