SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」|企業が牽引する持続可能な海洋の未来への取り組み
私たちの地球にとって、海は生命の源であり、豊かな生態系を育むかけがえのない存在です。しかし、近年、プ...
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環境問題が深刻化する昨今、リサイクルできる樹脂を素材に取り入れたいと考える企業様も多いのではないでしょうか。
リサイクルできる樹脂として、ポリエチレンテレフタレート・ポリスチレン・ポリエチレン・ポリプロピレンなどが代表的に挙げられます。
いずれも石油を原料とする樹脂で、身近な日用品から企業が扱う専門機器の部品などに幅広く用いられます。
この記事では、日本におけるプラスチックのリサイクル率、リサイクルの種類、リサイクルできる樹脂と製品例、企業におけるリサイクル樹脂の活用事例などをご紹介します。
近年、法投棄された廃棄物が海岸へ流れ出ることでマイクロプラスチックとなり、海洋汚染が引き起こされることが問題視されています。
1950年以降に世界で生産されたプラスチックは83億トンを超え、そのうち廃棄されたものは63億トンです。
各国で様々な廃棄処理方法がありますが、回収されたプラスチックごみの79%は埋め立て、または海へ投棄されます。
現代も毎年約800万トン以上もの廃プラスチックが海に流出しており、このまま海洋汚染を放置すると2050年には海中における廃プラスチックの重量が魚の重量を超えてしまう恐れがあります。
また、廃プラスチックは海で暮らす生物の命を脅かすだけではなく、漁業や養殖業、観光業などにも大きな打撃を与えています。
海洋汚染が世界にもたらす経済的損失額は年間で130億ドル(1兆4,300億円)といわれています。
一刻も早く、廃プラスチックの処理方法や、プラスチックに代わる素材の利用について考えなければなりません。
参照:環境省
令和元年版 環境・循環型社会・生物多様性白書
参照:日本財団ジャーナル
日本人のプラごみ廃棄量は世界2位。国内外で加速する「脱プラスチック」の動き
日本のプラスチック資源循環協会が発表した「2022年プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況」によると、日本のプラスチックの有効利用率は87.1%に達しています。
廃プラスチック総排出量824万トンのうち717万トンがリサイクルされ、有効利用率87%という結果が出ていることから、企業や消費者における環境保全意識が高まっていることが見受けられます。
しかし、その内訳を詳しく見ていくと、マテリアルリサイクルが21.6%、ケミカルリサイクルが4.6%、サーマルリサイクルが60.9%となっており、日本のリサイクルの大半は「熱回収」に依存しているのが現状です。
欧州では、マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルといった「循環」を重視する傾向が強まっており、日本もサーマルリサイクル依存からの脱却が求められています。
世界全体のプラスチック容器包装のリサイクル率、熱回収を含めた焼却率はともに14%とされており、廃プラスチックが有効利用される割合は 14~28%となります。
世界的に見ると、プラスチックのリサイクル率は国や地域によって大きな差があります。欧州連合(EU)は、2030年までにプラスチック容器包装のリサイクル率を55%にするという目標を掲げ、リサイクルの質向上と循環型社会への移行を強く推進しています。
プラスチックは、私たちの生活に欠かせない便利な素材です。
しかし、その利便性の裏側で、海洋汚染や地球温暖化といった環境問題を引き起こす原因ともなっています。
世界では年間約4億トンのプラスチックが生産されており(OECD予測)、この膨大な量をいかに適切に管理し、再利用していくかが喫緊の課題となっています。
プラスチックのリサイクルは、主に「3R」の原則に基づいて進められます。
このうち、リサイクルは、使用済みプラスチックを新たな製品やエネルギーとして有効活用する取り組みです。
日本は、世界的に見ても高いリサイクル率を誇る国として知られています。
この項目では、プラスチックにおける3つのリサイクル方法をご紹介します。
マテリアルリサイクルとは、モノからモノへ再利用をすることを指します。
例えば使用済みのPETボトルを再度PETボトルへ、元の製品へと利用することは水平リサイクルといいます。
一方でPETボトルからシートや繊維など、元の製品からは落とした段階に利用されることをカスケードリサイクルといいます。
どちらも資源の持続的な循環を可能としているため、新たに使用する資源量効率的に減らすことができます。
当社ではお客様が使用した製品を回収・再原料化を経て、生産者が再度同じ製品として使用する仕組みを、クローズドリサイクルとして提供しています。
ケミカルリサイクルとは廃プラスチックを化学的分解してから別の素材に変えるリサイクル方法です。
プラスチックの場合、リサイクルを繰り返すことによる品質劣化を防ぎ、廃プラスチックを違う物性に変えた資源に生まれ変わらせることも可能です。
ケミカルリサイクルの例として以下が挙げられます。
廃プラスチックはコークス炉で炭化水素油・コークス・コークス炉ガスに変化させることが可能です。
これらから化学原料・製鉄原料・発電(発電効率40%)・水素ガスなどへ有効利用でき、天然資源の保全やCO2排出の抑制にもつながります。
サーマルリサイクルとは廃プラスチックを焼却炉で燃やす際に発生した熱エネルギーを回収し、火力発電や温水プールの稼働になどに使用します。
マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルに向かないプラスチックを燃料とし、熱エネルギーとして再生利用します。
サーマルリサイクルの例として以下が挙げられます。
・廃棄物発電(燃焼時の熱を電力として利用)
・焼却(燃焼時の熱を利用)
ごみを用いた火力発電は、廃棄物発電とも呼ばれており、本来火力発電に必要な石油や石炭の代わりに廃プラスチックを使用しています。
プラスチックは石油を原料としており、よく燃えて高温を発することから、焼却発電に適しています。再資源化が困難であるもの、廃棄に大きなコストがかかるものを有効活用できるため、現在の日本で多く用いられるリサイクル方法のひとつです。
出典:一般社団法人日本RPF工業
RPFとは
この項目では、リサイクルができる主な4つのプラスチック樹脂とそれぞれの製品例をご紹介します。
ポリエチレンテレフタラート(以下PET)は、石油から作られるテレフタル酸とエチレングリコールを原料とし、高温・高真空下で化学反応させて作られる樹脂です。
主に炭素・酸素・水素から構成されており、樹脂の約1/3を酸素が占めているため、プラスチックでは比較的石油依存度の低い樹脂といえます。
発熱量が低いため、ごみの助燃剤としてエネルギー回収するよりも素材としてのリサイクルに適しています。
PETを用いた製品の例として以下が挙げられます。
出典:PETボトルリサイクル推進協議会
PET樹脂の特性
ポリスチレン(以下PS)は原油やナフサを原料としたスチレンモノマーを重合させて作る樹脂で、性能が変化しづらいことからマテリアルリサイクルに適した素材です。
熱による解重合のしやすさやモノマー収率の高さから、ケミカルリサイクルへの実用化も期待されています。
各国で安全性が認められている無味無臭の樹脂であることから、食品の包装材に適しています。
また、電気を通さないことから電気製品の外装材・絶縁部品としての使用も可能です。
また電気を通さないことから、電気製品の外装材・絶縁部品としての使用も可能です。
PSを用いた製品の例として以下が挙げられます。
出典:日本スチレン工業会
ポリスチレンの特徴と用途
ポリエチレン(以下PE)は世界で最も生産量が多く、原価の安いプラスチック樹脂です。
炭素原子と水素原子だけで構成されたエチレンという無色透明の気体を使用して作られます。
構造が単純なため扱いやすく、さまざまな加工方法に対応できるのが特徴です。
食品の包装材や日用品のボトル容器はもちろん、水道管・ガス管などさまざまな用途があります。
PEを用いた製品の例として以下が挙げられます。
出典:プラスチックのはてな
ポリエチレンってどんなプラスチック?やさしく解説!
ポリプロピレン(以下PP)は、プロピレンと呼ばれる無色透明な気体を利用して作られます。
プラスチックの中でも軽量性に優れた樹脂で、製品の軽量化を目的として利用されることがあります。
折り曲げに強く、耐熱性・耐薬品性があることからさまざまな製法での加工が可能です。
大量生産に適した樹脂であり、多くの製品に利用されています。
PPを用いた製品の例として以下が挙げられます。
出典:プラスチックのはてな
ポリプロピレンってどんなプラスチック?やさしく解説!
クローズドリサイクルとは、生産・使用・廃棄・回収・再利用といった循環を作り、その循環を生産企業が自社内で完結させるリサイクルのことを指します。
例えば段ボールは集積・圧縮・離解などの工程を経て再原料化された後、再び段ボールを作るための原紙に戻っていきます。
廃棄物を製品原料として再利用するまでの工程を自社で完結させることで、問題視されているリニアエコノミーをサーキュラーエコノミーに変えていくことができるのです。
また自社で排出した資源ごみを資材化し再利用することで自社のリサイクルへの取り組みを可視化でき、企業として環境問題に真摯に取り組むアピールにもなります。
クローズドリサイクルの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
お客様から排出された廃棄物を、再度お客様が使用する製品に戻し再納入する、クローズドリサイクルとしておこなっています。...
当社ではリサイクルが可能な製品のご提案が可能です。
例えば酢酸セルロースを主原料としたNEQAS OCEANは、最大5回のリサイクルを行なっても物性の劣化がほとんど発生しない、高いリサイクル性能を有しています。
一般的な製品を一度素材に戻すリサイクル方法はもちろん、製品から別の製品へ姿を変えることができ、最後には土壌に分解されることで循環した素材のサイクルを行うことができる未来を見据えた素材です。
詳しい製品説明はこちら
リサイクルできる樹脂にはポリエチレンテレフタラート・ポリスチレン・ポリエチレン・ポリプロピレンなどがありいずれも消費者に直接使用される食品トレイや、カトラリー、家電製品の部品、梱包資材などで幅広く私たちの暮らしを支えています。
環境問題に対し、リサイクルは根本的な解決となります。
マテリアルリサイクル・ケミカルリサイクル・サーマルリサイクルは、それぞれの役割で廃棄物を有効活用できる合理的な手段です。
また、クローズドリサイクルで資材の使用・廃棄から再資源化までを見える化をすることで、環境対応だけでなく資源の利用持続性を保つことが可能になります。
社会的な環境意識は事業にも組み込まれ、経営の柱に置かれていることは当たり前のこととなっています。
今後も住み続けられる持続性を持つ地球環境のためにも、企業でおこなえるさらなる取り組みを素材から見直してみませんか。
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