生分解性樹脂の使用で海との共存を目指す | 海洋性分解の特性を持つNEQAS OCEANの採用事例

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生分解性樹脂の使用で海との共存を目指す | 海洋性分解の特性を持つNEQAS OCEANの採用事例

釣り用品をはじめとするスポーツ用品のリーディングカンパニーであるグローブライド株式会社では、スポーツを通じての豊かさを創り続けるために、スポーツをするフィールドである地球の豊かさ、持続性の保護にも力を入れています。
当社は生分解性樹脂「NEQAS OCEAN」を提案し、釣り糸スプールへの製造に採用されました。
今回はグローブライド株式会社に採用までの経緯などを伺いました。

neqasocean資料

海洋生分解性プラスチック
NEQAS OCEAN

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ーグローブライド社にお伺いしました

生分解性樹脂「NEQAS OCEAN」を採用された決め手を教えてください

釣りは海と共存しながらおこなうアウトドアのため、海洋生分解性は重要と考え「NEQAS OCEAN」を選択しました。
また他生分解性樹脂と比較して、コストメリットがあったことも大きな魅力でした。

導入したことによるメリットはありましたか

メディアに取り上げて頂いたことから、リアクションはあったと感じております。(2022年11月 NIKKEI GX、日経産業新聞掲載)
社内での評価も上がっており、今後もSDGs取り組みの一環として発信していきます。

現在御社でおこなっているリサイクル活動・環境対応製品事業について教えてください

リサイクル活動については、2020年より新たな取り組みとして”BE EARTH-FRIENDLY RECYCLE”を始動しました。不要となったウェアからポリエステルを抽出し、新たなウェアの材料として再生させます。
詳しくは当社HP内” BE EARTH-FRIENDLY RECYCLE”にて記載しております。
環境対応については、パッケージをプラスチックから紙などへ素材の変更をおこない、減プラ・脱プラに取り組んでいます。

今後の事業展望、その他環境対応策の導入予定をお聞かせください

来年度には今回採用したネクアスオーシャンを、新たなスプールシリーズでの採用を検討しています。
またスプールの海外展開など、様々に活用機会を増やしていきたいと考えております。

ありがとうございました。


ー当社内で制作について聞きました

当社よりグローブライド社株式会社へ生分解性樹脂を提案した、直需部 山口さんにもお話を伺いました。脱プラ・紙化を重要課題として取り組む中での課題、展望をお話しいただきました。

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左がNEQAS OCEANを使用したスプール、右が従来のプラスチックを使用したスプール
提案から採用に至るまでの経緯を教えてください

2020年5月頃、新規訪問したグローブライド社の釣り糸担当者様より、「従来使用しているプラスチック素材から環境配慮商材に変えたい」との相談がありました。
当社からは釣り糸を巻くスプールに対して、プラスチックや各種素材を代替えとして提案し、 株式会社ネクアスの製品である生分解性樹脂「NEQAS OCEAN(ネクアスオーシャン)」が採用となりました。

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ネクアスオーシャンは透明性を有した海洋生分解性樹脂です

決め手となった理由として、ネクアスオーシャンという素材が海洋生分解性を有しており、 海や川でおこなう釣りと密接な関係であることから、海洋環境を守るといった意味が込められ採用に至りました。
当社では豊富な素材のご提案とともに、お客様の企業理念に沿った素材の提案をしております。

かねてよりサステナビリティに取り組んでいるグローブライド社は、海に蓄積するマイクロプラスチック問題に、 「プラスチック廃棄物削減の推進」を重要課題において各種代替素材・製品を展開していました。
コロナ禍ということもあり、屋外で密集せずにおこなえる釣りは人気となっていました。 釣りの需要が高まるということは、釣り具の需要も増え、ツールに対しての環境対応も求められることに繋がります。

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もともとスプールに使用されていたプラスチックは耐熱性や耐衝撃性に優れていたため、成型テストは回数を重ね、より精密なものとなっていました。
試験や輸送試験を重ねておこない、2022年10月末より店頭販売の運びとなりました。
開発販売された「フロロハリス X’LINK」は、 グローブライド社史上最高の結節強度をもつ新製品です。新技術をもって作られた製品に採用されたことで、生分解性樹脂のさらなる普及が期待されます。
お客様の期待に沿えるように幾度も改良を重ねることで、納得のいく製品が出来上がったことは、お客様・製造メーカーとの綿密な打ち合わせに加え、当社の粘り強い企画力があったからではと自負しています。

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ネクアスオーシャンを使用し完成したスプール
NEQAS OCEANの特長を教えてください

今回採用となったNEQAS OCEANはコットン由来のセルロース材、酢酸セルロースを使用しています。そのためコンポスト、土中はもちろん、海洋での分解性も有しています。また、石油由来PP、PEと同等の機械物性を有し、射出成型にも問題なく対応できます。
また透明度が高く、従来の生分解性プラスチックに比べて加工性も高いため、様々な製品の代替として提案できると考えています。

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今後の展望について教えてください

土壌、海洋どちらでも生分解性がおこなわれる素材は画期的です。NEQAS OCEANを使うことで、万が一正しい廃棄が行われずに海にたどり着いた場合でも分解することが可能です。
そもそも海洋プラスチックごみを出さないために、自然に優しい製品に置き換え、環境負荷低減を推奨していくことで、当社が果たす社会的意義を追求することができます。
いまや環境対応を企業としておこなうことは、ひとつのグローバル戦略として重要な課題です。KPPでは多彩な素材と加工対応力を強みに、さらなる脱プラのご提案を進めていきます。
そのためにはまず、生分解性と親和性の高い海事産業や土木産業へと横展開していきたいと考えています。

ありがとうございました。

KPP営業担当
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