緩衝材の役割とは?具体的な種類をメリット・デメリットを交えて解説
緩衝材は物流において必要不可欠な存在です。いかに効率よく商品を梱包し安全に届けられるかが、物流業界に...
事業を最適化する紙総合商社SHIFTON
食品梱包材には耐水、耐油の機能を持つ包装紙が使用されています。これまではPFAS(有機フッ素化合物)が広く使用されてきました。
しかし、PFASが環境や人体へ与える影響への懸念から、世界的にその使用を削減・廃止する動きが加速しています。特に、口にする機会のある食品に接触する資材においては、より安全な代替素材へのニーズが高まっています。こうした背景の中、PFASを使用しない安全な代替素材として注目されているのがノンフッ素耐油紙です。
今回はPFASの基礎知識やノンフッ素耐油紙の優れた機能性や多様な用途、そして企業が最適な製品を選ぶためのポイントについて詳しく解説します。
PFAS(ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)は有機フッ素化合物の総称であり、現在約12000種類が存在していると推定されています。
その中でも生体内に蓄積しやすい性質(高蓄積性)を持つものは、POPs条約において製造・使用の廃絶や制限の対象になっています。
PFOS、PFOA、PFHxSの3種類の化学物質は、難分解性や高蓄積性のため特に自然環境や人体への影響が大きいとされています。
一方でPFASは種類によってその性質が異なるため、すべてのPFASが一律で規制対象になっているわけではありません。
これらのコーティング剤に含まれるPFASに有害性や蓄積性があることが明らかとなりました。...
PFASのすべてが自然環境や人体に悪影響を及ぼすわけでありませんが、なかでも難分解性、蓄積性、残留性が高い特定の物質については世界的に規制が進んでいます。
特に食品接触材料における規制は強化される傾向にあり、アメリカでは2021年より規制強化をおこなっています。
こうした状況を受け、食品メーカーを含む多くの企業が、自主的な目標としてPFASの使用廃止や代替素材への切り替えを推進しています。
これらのPFASの使用廃止が進む中、有機フッ素化合物を使用しない、ノンフッ素耐油紙(非フッ素耐油紙とも呼ばれます)が、安全で環境に配慮した代替素材として注目されています。
ノンフッ素耐油紙は、PFASを使用せずに以下の優れた機能性を持っています。
ノンフッ素耐油紙は、機能性に加えて、製品としての以下のような特長を持ちます。
主に撥水性や撥油性が求められる用途、特に食品包装に多く使用されています。以下に主な用途例を挙げます
これらの用途以外にも、工業用部品の包装など、耐油性が必要な様々な分野での活用が検討されています。
PFASは自然環境や人体、生態系への影響が懸念されることから、特に直接摂取する可能性が高い食品包装紙での代替需要が高まっています。
当社では主に国内メーカーでのノンフッ素耐油紙を取り扱っています。耐油・耐水の持続性や加工適正、森林認証など素材ごとに特長があります。
ノンフッ素耐油紙をご検討される際には、お客様の使用時の環境(例:油分の量、温度、湿度)、求められる機能(例:完全な液体遮断、通気性)、重視したい目的(例:コスト、環境認証、デザイン性)を丁寧にヒアリングいたします。これらの要素を総合的に考慮しながら、お客様にとって最適な製品を当社が責任を持ってご提案させていただきます。
会社名 | 特徴 |
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A社 |
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B社 |
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C社 |
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D社 |
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E社 |
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※他にもお客様にあったノンフッ素耐油紙をご提案いたします。
PFASフリー耐油紙特設ページはこちら
PFAS規制が強化されるなか、実際にお客様からもフッ素樹脂不使用の製品を使用したいとのご相談をいただきます...
参照:(閲覧:2025/04/25)
環境省: 「Q1 PFASとは何か」
経済産業省:「POPs条約」
JETRO 日本貿易振興機構:「バイデン米政権、有機フッ素化合物PFASの規制を強化へ」
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