脱プラスチックを実現する代替品・素材とは?メリットや課題、取り組みを紹介

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脱プラスチックを実現する代替品・素材とは?メリットや課題、取り組みを紹介

プラスチック廃棄物の問題が深刻化する中、環境に優しい代替品や素材への注目が高まっています。
脱プラスチックを目指すことは、環境への配慮だけでなく、企業にとってさまざまなメリットが期待できるでしょう。
本記事では、脱プラスチックを実現するためのさまざまな代替品や素材について、そのメリットや課題、そして具体的な取り組みを詳しく紹介します。

脱・減プラスチック代替素材と製品例

飲食・小売事業に最適
減・脱プラスチックの事例集

  • サステナブル素材とは
  • 飲食業界で対応可能な脱プラスチック、紙製資材
  • 当社での取り扱い可能な環境対応素材物性表
脱・減プラスチック
代替素材と製品例

プラスチックが引き起こす問題

プラスチックは便利な素材である一方、廃棄物が世界中でさまざまな問題を引き起こしているのも事実です。
国内においても、環境省が2019年に「海洋プラスチックごみ対策アクションプラン」を策定するなど  、解決すべき課題の一つとして問題視されています。

ここではまず、プラスチックが引き起こす問題を詳しく解説します。

参考:環境省|​​「海洋プラスチックごみ対策アクションプラン」の策定について

海洋汚染

プラスチックごみが引き起こす問題の一つとして挙げられるのが海洋汚染です。
プラスチックごみは自然分解されにくく、環境の中で長期間にわたって残留し、やがて河川や海に流れ込みます。

現在、世界の海には推定1億5,000万トン以上のプラスチックごみが存在し、毎年800万トンが新たに増えています。
WWFジャパンによると、800万トンという数字は重さにしてジェット機5万基相当です。

国内においても、プラスチックごみの量は深刻です。
環境庁によると、海岸に漂着するごみの中で最も多いのは「ボトルのキャップ、ふた」で、全体の約13%を占めています。
さらに、漂着ごみの上位10品目はすべてプラスチック(発泡スチロールを含む)で構成されています。

漂着ごみの10品目
参考:WWFジャパン|海洋プラスチック問題について
参考:環境庁|令和4年度 海洋ごみの実態把握及び効率的な回収に関する総合検討業務報告書

地球温暖化

プラスチックのほとんどは石油から作られています。
そのため、廃棄されたプラスチックを焼却する際、燃焼によって石油由来の炭素が二酸化炭素(CO₂)に変わり、大気中に排出されてしまいます。

二酸化炭素は温室効果ガスの一つであり、地球温暖化の主要な要因です。
温室効果ガスが大気中に蓄積されると、地球の表面温度が上昇します。

プラスチックの大量焼却により温室効果ガスの濃度が高まると、気温の上昇や極端な気象現象の頻発、海面上昇など、地球規模での環境変化が生じます。

地球温暖化

健康被害

容器やストローなどプラスチック素材のもの自体は、人体に対して直接的な影響はほとんどないと考えられています。
問題なのは「マイクロプラスチック」です。

マイクロプラスチックとは洗顔料や歯磨き粉などのスクラブ剤に利用される、5ミリメートル以下の微小なプラスチック片です。
マイクロプラスチックはPCBやダイオキシン、DDTなど、有害化学物質を取り込みやすいと分かっています。

海の生物が誤ってマイクロプラスチックを食べてしまうと、炎症反応や摂食障害などの健康被害につながることが示唆されています。
マイクロプラスチックを飲み込んだ海の生物を人間が食べると、有害物質を体内に取り込んでしまうリスクが懸念されるでしょう。

プラスチックの健康被害
参考:日本学術会議|マイクロプラスチックによる水環境汚染の生態・健康影響研究の必要性とプラスチックのガバナンス
参考:千葉商科大学|海が汚染され、海の生物も人も危ない! マイクロプラスチック汚染問題とは

プラスチックに代わる素材・代替品

上述した問題に対処するため、プラスチックに代わる素材・代替品が注目を集めています。
ここではプラスチックに代わる素材・代替品を紹介します。

紙素材

紙素材は、主に植物繊維を原料として作られています。
植物繊維は自然界に存在する再生可能な資源であり、基本的に生分解性の特徴を持っています。
生分解性とは、自然環境中で微生物の働きによって分解される性質のことです。

紙素材は比較的早く分解され、土壌や水に戻るため、プラスチックのように長期間にわたって残留し汚染を引き起こすことがありません。
また、リサイクルが容易であり、多くの自治体で再利用のシステムが確立されています。

紙素材は包装材や容器、ストローなど、さまざまな製品でプラスチックの代替品として利用されています。
当社の事例については、下記の記事で詳しく紹介しています。

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プラスチックの紙化

バイオプラスチック

バイオプラスチックとは、微生物によって生分解される「生分解性プラスチック」と、バイオマスを原料に製造される「バイオマスプラスチック」の総称です。
それぞれ詳しく説明します。

バイオマスプラスチック

バイオマスプラスチックは、植物などの再生可能な有機資源を原料として製造されるプラスチックのことです。
代表的な原料としては、サトウキビやトウモロコシなどが挙げられます。

バイオマスプラスチックの利点は、カーボンニュートラルを実現できる点です。
植物は成長過程で大気中の二酸化炭素を吸収するため、石油ベースのプラスチックと比較して、温室効果ガスの増加を抑えることが可能です。

生分解性プラスチック

生分解性プラスチックとは特定の条件下で微生物によって分解され、最終的には二酸化炭素と水にまで変化する性質を持つプラスチックのことです。

通常のプラスチックは、自然環境の中で数百年かかっても完全には分解されません。
対して生分解性プラスチックは、比較的短期間で分解されるため、環境への負荷が大幅に軽減されます。

農業廃棄物や食品廃棄物など有機物から製造されることが多く、持続可能な資源利用の観点からも優れています。
詳しくは次の記事を参考にしてください。

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生分解性プラスチック

その他の素材

プラスチックに代わる素材・代替品として、木材、紙などの天然素材    や食品なども注目されています。
木材や竹などの天然素材は再生可能で生分解性があるため、環境への負荷を抑制することが可能です。
一般的には、カトラリーやパッケージなどで広く使用されています。

トウモロコシやジャガイモを利用して作られるバイオマスプラスチックなど、食品をプラスチックの代替品として用いるケースも増えています。
また、食用の材料を活用したパッケージや容器も開発されており、環境に優しい選択肢として評価されています。

脱プラスチックのメリット

脱プラスチックを目指すことは、環境の改善に役立つだけではありません。
企業にとってさまざまなメリットが期待できます。
ここでは2つのメリットを紹介します。

新しい顧客の獲得

脱プラスチックは新しい顧客の獲得に繋がります。
特に、若年層などの顧客層を取り入れられる可能性があるでしょう。
実際に、若者ほどSDGsに対する意識が高いことが示されています。

消費者庁によると、SDGsやエシカル消費に対して前向きな回答を示したのは、10歳代後半で55.4%、20歳代で50.2%と、全体の47.7%を上回っています。
また、電通の調査によれば、約8割(79.3%)の人が、企業がSDGsに積極的に取り組むことで好感度が上がると回答しています。

このように今まで接点のなかった年齢層やユーザー層から信頼感を得たり、強い関係性を築いたりすることができるでしょう。

参考:消費者庁|令和4年版消費者白書
参考:株式会社電通コーポレートワン|電通、第6回「SDGsに関する生活者調査」を実施

企業イメージの向上

脱プラスチック化を進めることで、SDGsに貢献し、企業イメージの向上に繋がります。
帝国データバンクの調査によれば、企業の約7割がSDGsへの取り組みによる効果を実感しており、最も多く挙げられたのが「企業イメージの向上」でした。

企業イメージが向上することにはいくつかのメリットがあります。
まず、優秀な人材を引きつけやすくなります。
若年層ほどSDGsに関心があると分かっていることから、若くて優秀な人材を確保しやすくなるでしょう。

また、企業イメージの向上は顧客との関係性を強化します。
顧客から環境への取り組みを評価されれば、信頼感が高まり、リピーターやロイヤルカスタマーの増加につながります。

参考:株式会社帝国データバンク|SDGsに関する企業の意識調査(2023年)

脱プラスチックの課題

脱プラスチックには課題もあります。
課題の一つが「コスト」です。
代替品の多くはプラスチックと比較すると高価なものが多く、製造コストや輸送コストが上昇してしまいかねません。

使用感や機能面が従来のプラスチック製品と異なる場合もあります。
違和感を抱かれてしまうと、顧客離れを生じる可能性もあるでしょう。

一方で、顧客離れが生じても企業イメージが向上すれば、新たな顧客層を開拓できる可能性があります。
顧客が増えれば、長期的に収益の向上につながることも期待できるでしょう。

企業ができる脱プラスチックの取り組み

企業はさまざまな方法で脱プラスチックに取り組むことができます。
ここでは農林水産省の事例とともに、企業ができる脱プラスチックの取り組みを3つ紹介します。

参考:農林水産省|プラスチック資源循環に資する食品容器包装事例集

環境負荷の少ないパッケージへの変更

パッケージをプラスチックに代わる素材に切り替えることで、環境への影響を軽減できます。
例えば、日清食品ホールディングス株式会社では、バイオマス度80%以上を実現した環境配慮型容器を使用することで、1カップあたりの石化由来プラスチックを従来比で約50%削減しています。  

食品の容器だけでなく、商品のパッケージをプラスチックの代替品に変えることで、環境の改善に役立つでしょう。
環境に優しいパッケージについては、次の記事をご覧ください。

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プラスチックの紙化事例

参考:農林水産省|プラスチック資源循環に資する食品容器包装事例集

プラスチック製品の使用抑制

プラスチック製品の使用を抑制することも、脱プラスチックの一つです。
スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社では、2021年9月より順次フラペチーノ®をFSC®認証紙ストローで提供し、年間約2億本分のプラスチックストローの削減を実現しています。

ストロー以外にも、一般の企業では合成樹脂を紙素材へ置き換えることでプラスチック製品の使用を抑制できるでしょう。
詳しくは次の記事をご覧ください。

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紙ストロー

参考:農林水産省|プラスチック資源循環に資する食品容器包装事例集

容器包装のリデュース

容器包装のリデュースは製品の品質を維持しつつ、使用するプラスチックの量を削減する取り組みです。
雪印メグミルク株式会社では、プラスチック容器を薄肉化することで、約6%の減量化を実現しました。

食品向け包装資材は、脱プラスチックを目指しやすい要素の一つです。
食品向け包装資材の脱プラスチックについては、次の記事で詳しく解説しています。

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参考:農林水産省|プラスチック資源循環に資する食品容器包装事例集

脱プラスチックならSHIFTON

脱プラスチックは、国内においても世界的にも重要な課題です。
プラスチックの代替品を使うことは環境問題に貢献するだけでなく、新たな顧客の獲得や企業イメージの改善にも繋がります。

脱・減プラスチックは、代替品となる素材選びが大切です。
上述した通り、素材によっては顧客離れを生じてしまいかねません。

「どのような素材を選べばよいのだろう」とお困りの方は、SHIFTONにお任せください。
SHIFTONは多彩な商品とサービスポートフォリオで、お客様の課題を包括的に解決します。
カタログとサンプルキットを無料で提供していますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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