人工芝によるマイクロプラスチック問題を解決する紙製人工芝のご紹介

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人工芝によるマイクロプラスチック問題を解決する紙製人工芝のご紹介

先におこなわれた展示会では、サステナブルファッションの提案として和紙から成る天然繊維OJO⁺や、OJO⁺を使用した紙製人工芝、店舗に使用可能な紙製副資材をご紹介いたしました。
機能性に優れ、様々な用途に適した素材のOJO⁺の製品の中から、脱プラスチックに貢献する、紙製人工芝をご紹介します。

OJO人工芝

生分解性オーガニック素材
紙製 人工芝 OJO⁺

  • 和紙から生まれた 紙のいと OJO⁺
  • OJO⁺ 製造工程
  • 原料のマニラ麻について
  • OJO⁺の機能性など
OJO人工芝

人工芝とは

人工芝とはポリエチレンやナイロンなどの合成樹脂製を用いて芝生に似せたもので、下地とパイルで構成されます。パイルとは芝の葉を模した部分のことを指します。
スポーツ施設のコートや学校のグラウンド、バルコニーやベランダなど大型施設から家庭まで幅広い場所で使用されています。

人工芝のメリット・デメリット

メリット

施工場所の範囲が広いことや、水やりなどの生育のためのメンテナンスが必要ないこと、鮮やかな空間が年間通して楽しめることなどが挙げられます。
耐久性にも優れることから、天然芝に比べ経済的な面があります。

デメリット

1平米あたり約500~6,000円と価格に幅があり、初期費用が高額であること、永久的な使用ができないことなどが挙げられます。
ある程度のメンテナンスは必要であり、怠った際には劣化が早くなり、マイクロプラスチックを生み出すことに加担してしまいます。
※マイクロプラスチックとは微細なプラスチックごみの総称。主に5ミリメートル以下のものを指す。

人工芝とマイクロプラスチックの関係

人工芝は主に合成樹脂とゴムを用いて作られます。この原料がマイクロプラスチック流出にかかわってくることとなります。
パイル部分は主にポリエチレン、ナイロン、ポリプロピレンなどが使用されています。
裏地部分にはスチレン・ブタジエンゴムが使用されています。

人工芝がマイクロプラスチックとなる原因には、紫外線による劣化や使用することでの表面部分の摩耗があり、これらのダメージを受けた人工芝の繊維が雨で流れたり風に飛ばされたりすることで海洋に流れ出てしまいます。
株式会社ピリカが発表した「日本のマイクロプラスチック研究2020」の調査報告によると、国内水域から流出したマイクロプラスチックのうち約20%を人工芝が占めていました。
さらに国内で流出したマイクロプラスチックは年間で約140トンにのぼり、そのうち22トンが人工芝という結果になりました。

出典:株式会社ピリカ
ピリカ事業紹介

マイクロプラスチックが環境に与える影響

プラスチックは自然環境で生分解されない性質を持つため、海洋に流れ出ると自力で消滅しません。
海の生物がマイクロプラスチックを食べると、消化されず体内に留まり続けます。食物連鎖を通じて人間の体内に取り込まれ、将来にわたって人体に何らかの影響を及ぼす可能性があることが懸念されています。
マイクロプラスチックに関する詳細はこちらの記事から

人工芝におけるマイクロプラスチック問題の解決策

人工芝の流出実態の把握

海洋に流れ出たマイクロプラスチックに、人工芝由来がどれだけ占めているかは複数の地域において調査をおこなう必要があります。
例えば大阪府では、2020年に大阪湾の海水中から人工芝片と見られるマイクロプラスチックが確認されたことから、人工芝の破片の流出対策の検討や効果検証を実施しました。
その後2022年には大阪府内にある複数のスポーツ用人工芝施設において、人工芝の損耗状況の調査をおこなうとともに、マイクロプラスチック流出抑制に関するガイドラインを作成しました。
そして実際に流出対策設備を設置し、その効果検証をオープンデータとして公開しています。
これは施工時に管理者に向けて人工芝の流出対策を実施してもらうこと、利用者にも知ってもらうことを目的としています。

出典:大阪府
「大阪府内の人工芝施設におけるマイクロプラスチック流出抑制に関するガイドライン Ver.1.0」を作成しました

出典:株式会社ピリカ
大阪湾へ流入するマイクロプラスチックを未然に防止する!府内スポーツ施設における人工芝流出対策の取組とは?

紙製人工芝の導入

当社ではパイル面に和紙を素材とした「かみのいとOJO⁺」を使用した人工芝をご提案しています。
マイクロプラスチックの流出を抑えるだけではなく、そもそも発生をさせないことに着目しました。
古くなったり痛んだりした人工芝の破片は人体に付着した後、雨や風によって海に流れ出ていることは前述の調査からも明らかになっています。
マイクロプラスチックは小さいながらも海洋生態系、ひいては人体へ大きな影響を及ぼす可能性があることから、プラスチックを使用しない人工芝に注目が集まっています。

まとめ

人工芝の使用は、環境負荷の課題であるマイクロプラスチックの発生に関わっていることが分かりました。
正しい手入れや流出を抑制する設備を取り付けることは、流出量の減少につながります。ほかにも原料を見直すこと、流出しても生分解性を有していることで海洋ごみにならないよう配慮することが求められます。

当社ではほかにも紙製品への置き換えが可能な製品を取り扱っています。
合成樹脂は耐熱・耐久性を有し便利な素材ですが、廃棄からリサイクルまでの工程が多く、自然環境での生分解がおこなえません。
現状使用している樹脂と同等の機能性を有していれば、マイクロプラスチックの発生がなく、自然環境でも生分解される紙素材への変更を検討できるのではないでしょうか。
脱プラスチックの一環として、現在OJO⁺の紙製人工芝が置き換え可能な屋内用途などの個所からの環境対応に最適な素材を提案いたします。

OJO人工芝

生分解性オーガニック素材
紙製 人工芝 OJO⁺

  • 和紙から生まれた 紙のいと OJO⁺
  • OJO⁺ 製造工程
  • 原料のマニラ麻について
  • OJO⁺の機能性など
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