脱炭素対策―ISCC PLUSに対応した当社での取り組みビジョンをご紹介―
最終更新日:2024/05/07
当社ではISCC PLUSの認証を取得しています。これによりマスバランス方式でバイオマス由来素材使用量を割り当てた対象製品を取り扱うことが可能となりました。主に食品用フィルムが対象です。ほかにもサプライチェーンを通じてバイオマスやリサイクル原材料の使用を管理、トレーサビリティの担保をしていることを証明できます。
※東京本社、関西支店、中部支店が販売対象です。
今回は当社でのISCC PLUS認証取得後の運用について説明していきます。
マスバランス方式とは?
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脱炭素に向けた取り組みをおこなうなかで、適正に原料が管理され使用されていることを担保する意味を持ちます。...
ISCC PLUS認証取得後の流れ
当社ではバイオマス由来素材を原料にしたフィルム製品をマスバランス方式の対象としています。
例えばバイオマス由来が3トン、石油由来が7トンと合計10トンの混合原料を使用し生産した際、配合上ではバイオマスが3割となっています。そこにマスバランス方式を当てはめると、石油由来原料との混合であっても、使用したバイオマス原料の割合分(この場合3トン)を100%バイオマス由来の製品としてみなすことができます。
原料の入りと出をバランスよく配合することで、バイオマス原料100%製品を1種類だけ作るよりも、原料の配合率を変化させることで、現状バイオマス原料の使用が難しい製品にも広く対応が可能となります。
ISCC PLUSはサプライチェーンの中で、割り当てが正しく管理されているかの指標として監視をする役割を持っています。
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当社での動き
当社では2050年までに、事業全体を通じて排出されるCO2の量を差し引きゼロにする”2050ネットゼロ”を目標に掲げています。従来の事業にとどまらず、今後はISCC PLUSの規格に準拠した食品フィルム製品の取り扱いを拡大し、マスバランス方式での環境負荷低減に向けた取り組みをおこなっていきます。
参考資料
環境省
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて