サステナブル素材活用の3事例|現代社会で望まれる環境対応を解説

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いま、リサイクル品・化学薬品不使用の材料から作られた「サステナブル素材」が注目を集めています。
2015年に採択された「SDGs」により、国や業種を問わず、地球環境へ配慮した取り組みが重視されるようになりました。
日本国内でも、国・自治体・企業を問わず、多様な取り組みが進められていることをご存知の方もいらっしゃるはずです。

しかし「サステナブル」に対して「エコ」というイメージしか浮かばない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、サステナブル素材が注目される背景・サステナブルの概要・事例などについてご紹介します。
ぜひ今後のSDGs対応および環境問題対応にお役立てください。

紙緩衝材ソリューション
Ranpak詳細資料

  • 紙緩衝材が選ばれる理由
  • Ranpakとは
  • 隙間埋め/緩衝材/包装/保冷

目次

なぜ「サステナブル」が重要なのか

昨今では、サステナブルを掲げ、環境問題に向き合っていることをアピールする企業も多くなっています。
これは、持続可能な世界を実現するために「SDGs」(Sustainable Development Goals)が制定され、2030年までに達成すべき項目が明らかになったことが関係しています。

SDGsは、多種多様な課題を解決し、持続可能な開発・社会を実現するために制定されたものです。

<SDGs制定の背景にある主な課題>

上記の問題に対処するため、世界中でサステナブルに関連する取り組みが注目され、改善のための活動が広がっています。
使用している素材をサステナブルなものへ変えることで「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「12.つくる責任 つかう責任」「14.海の豊かさを守ろう」などの目標達成に貢献できるでしょう。
とはいえ、なかには「自社がわざわざ取り組まなくても」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし現在では「サステナブルへの対応をしない企業は、2030年には世界で仕事ができなくなる」とまでいわれています。
これは、新たなビジネスチャンスの創出が遅れる・優秀な人材の確保が難しくなるといった要因により、各国の競合他社と差が開くためでもあります。

よって世界規模の課題解決、および自社・社会の存続に関して、サステナブルを意識することが非常に重要になっているのです。

企業におけるサステナブル素材の重要性

サステナブルについてなんとなく「環境によいこと」とイメージされている方も多いのではないでしょうか。
しかしサステナブルは、より広い意味合いを持つ言葉です。
そこであらためて「サステナブルとはなにか」「サステナブルな素材になにがあるか」などについて確認してみましょう。

サステナブルとは

サステナブルとは「持続する」という意味の「sustain」と、可能なことを示す「able」を組み合わせた言葉です。
持続可能、つまり今後も長く続けていける取り組みのことをいいます。

サステナブルの考え方と密接な関係にある「SDGs」は、気候変動・テロ・機会均等をはじめとしたさまざまな問題が発生し、世界規模で大きな影響が出ていることを受け制定されました。
そこで今日では、世界的な課題に対して、長期的に取り組める方法でアプローチしていくことをサステナブルと呼んでいます。

サステナブル素材とは

サステナブルのうち、資源に関連する言葉に「サステナブル素材」があります。
サステナブル(持続可能)な素材とは、たとえば以下のように、環境や従事する人々に配慮された素材が該当します。

<主要なサステナブル素材の例>

いま社会で起きている「サステナブル」の動き

SDGsの制定も相まって、いま社会ではサステナブルに関連した動きが見られます。
そこで、日本国内で見られる主要な取り組みを3つご紹介します。
さまざまな企業・機関がすでに動き始めているため、ぜひこれからの対応を考える際の参考としてください。

「サステナブル」関連の事業ノウハウの提供

サステナブルおよびSDGsを促進するため、内閣府により「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」が開設されました。
プラットフォームを利用することで、新事業の創出を目指す分科会の開催・イベントへの参加・課題解決のノウハウを持ったほかの会員とのマッチングなどが可能になります。
サステナブルに関連した、さまざまな疑問・課題の解決に役立つでしょう。

また自社の持っているノウハウを活かしたいと考えたときにも、このプラットフォームは有効です。
どの組織がどのような悩みを持っているのかを検索できるため、連絡をとり、サステナブルに関連する取り組みへ貢献できます。

「サステナブル」の基準を満たした認定制度の確立

サステナブル推進に関するマークとして「レインフォレスト・アライアンス認証」というものがあります。
これは、野生生物の保護・土壌や水資源の保全・農薬規制・廃棄物管理・労働者の適切な給与体系など、サステナブルに関連した数々の基準を満たした農園に与えられる認証です。

日本では、このレインフォレスト・アライアンス認証を受けた商品を取り扱う企業6社が合同で「レインフォレスト・アライアンスコンソーシアム」を設立しました。
キリン株式会社や株式会社ローソンなどが参加するこの組織は、レインフォレスト・アライアンス認証商品を提供し続けること、こうした製品の価値を理解してもらうことを目標としています。

「サステナブル」推進のための助成金制度の確立

「サステナブルに対応したくても、資金繰りが厳しい」とお思いのご担当者さまもいらっしゃるのではないでしょうか。
そうしたときに頼れる制度として「サステナブルファイナンス」が設けられました。
金融庁によって「持続可能な経済社会システムを支えるインフラ」として設けられたこの仕組みは、さまざまな場所で利用できます。

たとえば東京都では、サステナブルファイナンスの一環として、補助金交付事業・金融機関と連携したサステナビリティ促進事業などを手がけています。
都道府県でこうした仕組みが整えられている場合もあり、公的な支援を期待できるでしょう。

詳しくはこちら:金融庁「サステナブルファイナンスの取組み」

企業におけるサステナブル素材の活用事例3つ

サステナブルとはなにか、また国内における取り組みの動向について、大まかに確認ご紹介させていただきました。
ここからは、実際にどの企業がどのような取り組みをしているのか、事例をご紹介します。
自社のアプローチ方法を探るため、参考にしてください。

Nike(ナイキ)|サステナブル素材を使ったスニーカー

シューズやウェア製品で有名な「Nike」(ナイキ)では、以下のような製品を扱っています。

<Nikeで取り扱いのある素材・製品>

上記のとおり、サステナブル製品のラインナップが非常に豊富なメーカーといえます。
とくに人気のシューズも、サステナブル素材使用アイテムは、2023年5月時点で100種類に上っています。

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ユニクロ|ファッションのリサイクル・リユース

ファッション製品で有名な「ユニクロ」では、生産時における環境への負荷低減にくわえ、以下の取り組みも進めています。

<ユニクロにおける取り組み例>

素材に関連する取り組みだけでなく、複数のアプローチを平行して行い、全体的にサステナブルを推進している企業です。

IKEA(イケア)|サステナブル素材を使ったインテリア

家具用品を扱う「IKEA」(イケア)でも、サステナブル素材を用いた商品ラインナップを展開しています。
たとえば、以下の素材を採用し、製品に活用していることが代表的です。

<IKEAで使用しているサステナブル素材>

「2030年までに、再生可能素材またはリサイクル素材のみを調達する」という目標を掲げ、精力的にサステナブル素材の活用を進めている企業のひとつといえます。

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当社での取り組み

ビジネスソリューションを提供する「SHIFT ON」では「社会も事業も、サステナブルであること」をコンセプトとしております。
お客さまのサステナブルに関する長期的な取り組みを、包括的にサポートします。

「SHIFT ON」では、紙素材や植物由来のバイオマスプラスチック素材・生分解性樹脂素材のご提供をすることはもちろん、環境負荷の低い製品やソリューションのご提案も可能です。
ここでは、取り扱いのあるソリューションの一例として、紙緩衝材ソリューション「Ranpak®」をご紹介します。

Ranpak®社は、1972年に設立された紙緩衝材のトップメーカーです。
緩衝材といって思いつくのは、気泡緩衝材やエアー緩衝材といわれるフィルム素材の中に空気を含ませたものではないでしょうか。
緩衝材は、基本的に一度使用したら廃棄される使い捨ての製品です。大量に使用し使い捨ててしまうものだからこそ、脱炭素やマイクロプラスチックといった社会課題の解決に向けては、サステナブルな素材への変更が必要です。
Ranpak®は、隙間埋めや包装、緩衝材の用途において紙素材を使用したソリューションとなります。紙は木、つまりバイオマスから作られるとともに、日本国内では約80%がリサイクルされている大変サステナブルな素材です。

Ranpak®に関する詳しい資料はこちら

紙緩衝材ソリューション
Ranpak詳細資料

  • 紙緩衝材が選ばれる理由
  • Ranpakとは
  • 隙間埋め/緩衝材/包装/保冷

「サステナブルへの取り組みをはじめたいけれど、自社の場合、どのようなことができるのだろう?」とお悩みのご担当者さまは、ぜひお問い合わせください。

まとめ

サステナブルとは、持続可能な取り組みをいう言葉です。
現在では国境関係なく、再生可能素材を用いた製品開発や、サステナブルへ対応できる仕組み作りが広く進められています。
この記事でご紹介した内容を参考にして、ぜひ自社ならではの取り組み方法を見つけてください。

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