ファブリック素材とは?素材選びの課題から種類・サステナブルな選び方まで徹底解説


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ファブリック素材とは?素材選びの課題から種類・サステナブルな選び方まで徹底解説

ファブリック素材は、服やインテリア、展示会ブース装飾など、デザインの印象や完成度を大きく左右する重要な要素です。
しかし実際の素材選びの現場では、「写真やカタログだけでは質感がわからない」「環境配慮素材を使いたいが、機能性や耐久性が不安」「納期やロットの制約で理想の素材を諦めてしまった」といった悩みを抱えるケースも少なくありません。

近年は、サステナブルな取り組みが求められる一方で、表現力や使い勝手、実務上の制約も同時に満たす素材選定が求められています。

本記事では、ファブリック素材とは何かという基礎知識から、用途別の選び方、素材ごとの特徴、そして近年注目されているサステナブルなファブリック素材の考え方までを体系的に解説します。
あわせて、環境配慮だけでなく機能性や扱いやすさにも優れた素材の一例として、紙由来の高機能糸「OJO⁺」にも触れながら、素材選びの新しい選択肢を紹介します。

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ファブリック素材選びにおける共通課題


デザイン業界や販促担当者が素材選びで直面しがちな課題を整理します。
布の質感や発色など実物を手に取って確認したいニーズ、製品の耐久性・軽量性など機能面への不安、さらに新素材導入時の納期や最小ロットの制約などが挙げられます。
例えば「風合いやカラーは実物を見ないと不安」「生地の強度や汚れ耐性は?」「少量発注だと対応してもらえないのでは?」といった懸念です。
こうした課題を踏まえ、本記事ではファブリック素材の基礎知識から解決策まで解説します。

表現力(質感・発色など実物確認のニーズ)

カタログや画面上では伝わりにくい布の質感や色味を実際に確かめたいという課題です。
特にインテリアファブリックでは、小さな生地サンプルだけでは空間での印象を掴みにくいため、大きめのサンプルを実物で試すことが重要とされています。
生地の触り心地や光沢、色調はデザインの仕上がりに直結するため、サンプル請求や現物確認の必要性が高い分野です。

機能性(耐久性・軽量化など性能面)

素材自体の機能面への不安も共通の課題です。
例えば、椅子やソファの布地では摩耗や汚れへの耐性が問題になります。
布製品には汚れや水分に弱いものも多く、放置するとシミ・カビの原因となり得ます。
また屋外イベントなどでは軽量で扱いやすい素材が求められます。
用途に合った耐久性・メンテナンス性を備えた素材選定が必要ですが、その情報を事前に把握するのは容易ではありません。

納期・ロットの制約

他社と差別化できる新素材を採用したくても、必要量や納期のハードルが課題になるケースがあります。
特注生地の生産には時間がかかったり、発注ロット数に制約があるため、小規模プロジェクトでは採用を躊躇する要因となります。
実際、既製の生地購入なら数日〜1週間程度で入手できる一方、オーダーメイド製品では製作に数週間〜数ヶ月かかる場合もあります。
納期を守るためには事前の確認と調整が不可欠です。

ファブリック素材とは


「ファブリック素材」とは一言でいえば布地全般のことです。
衣類や家具の張地、カーテンやラグ、生地を用いた製品全般を指すインテリア業界の用語で、綿やポリエステルなど様々な繊維素材を含みます。
インテリアコーディネートにおいてファブリックは空間作りの要であり、素材の質感や色合い次第で部屋の印象や快適さが大きく左右されます。

ファブリック素材の定義

ファブリック(fabric)は元々英語で「織物・布」を意味し、日本のインテリア分野では室内で使われる布製品全般を指します。
ソファや椅子の張り地、カーテン、クッション、ベッドカバーなど幅広いアイテムに用いられる布地がファブリック素材です。
つまりファブリック素材=布素材であり、綿・麻などの天然繊維からポリエステルなどの合成繊維まで多岐にわたります。

現代のデザイン・調達現場で注目される素材トレンド

近年、デザイン業界ではサステナビリティ志向と高機能テキスタイルの台頭が素材トレンドになっています。
環境配慮の観点から天然素材やリサイクル素材への注目が急速に高まっており、素材選びは単なる流行ではなく必須要素となりつつあります。
一方で、技術革新により防汚・難燃・通気性向上など機能を備えた先進的な合成繊維も数多く登場しています。
環境に優しい素材や最新テクノロジー素材の活用は、これからの空間デザインにおける重要なポイントになるでしょう。

ファブリック素材の用途例と選定のポイント


ファブリック素材は用途によって求められる性質が異なります。
ここではアパレル(衣服・靴)、インテリア(ソファ・椅子・カーテン)、商業用途(イベント装飾・販促ツール)の3分野での活用例と素材選定のポイントを解説します。
それぞれの現場でどんな観点から素材を選べばよいのか、具体例を交えて見ていきましょう。

アパレル分野(服・靴)

衣服や靴では肌触りの良さや季節に合った快適性が素材選びの鍵です。
例えば吸湿性・通気性に優れたコットンは夏用ウェアに適し、柔らかな着心地を提供します。
一方で耐久性や色あせに強いポリエステルは日常使いの衣料やスポーツウェアに好まれます。
最近では汗を素早く吸収発散して涼しさを保つ機能素材や、防風・防水性を備えたアウトドア向けファブリックも登場し、用途に応じて選択肢が広がっています。
さらにブランドの価値観によって、オーガニックコットンなど環境配慮型素材を採用するケースも増えており、機能性とサステナビリティの両立がアパレル素材選びのトレンドです。

インテリア分野(ソファ・椅子・カーテン)

インテリア用ファブリックではデザイン性と機能性のバランスが重要です。
ソファや椅子の張地は空間全体の雰囲気を左右するため、色柄や質感がコンセプトに合うか慎重に選定します。
特にソファは占有面積が大きく、生地サンプルも大判のものを実際に当てて確認すると良いでしょう。
肌に直接触れるソファやチェアでは柔らかな触感や通気性が重視されますが、同時に防汚性・耐水性などメンテナンス面の機能や高い耐久性も求められます。

例えばカフェやオフィス用の椅子には、無機質な空間に温もりを与えるファブリック素材が好まれつつ、長時間座っても蒸れにくい通気性の高い生地が推奨されます。
また不特定多数が利用する飲食店の椅子では、防水・防汚加工された生地やカバーリングで洗濯可能な仕様が必須です。
カーテンに目を向けると、インテリアの大部分を占める要素だけにデザイン性はもちろん遮光・遮音など機能性も重要です。

ナチュラルテイストな空間にはリネンなど天然素材のカーテンで統一感を出す一方、遮光や難燃といった機能面ではポリエステル製の機能カーテンが活躍します。
このようにインテリアでは、用途(寛ぎの場か公共空間か、など)や求める機能に応じて適材適所のファブリック選びが求められます。

商業分野(イベント装飾・販促ツール)

展示会ブースの装飾や販促ツールにおけるファブリック素材は、ブランドの個性を演出し差別化する重要な役割を担います。
他社と異なる質感やカラーの布地で装飾することで、来場者の目を引き記憶に残る空間を作り出せます。
イベント用の大型バナーやタペストリーでは、軽量で設営撤去が容易なポリエステルクロスが多用されますが、近年は再生PET由来の布地など環境に配慮した素材を使ったサインやディスプレイも登場しています。
屋外イベントでは防炎性能が求められるケースもあり、難燃加工済みのテキスタイルを選ぶ必要があります。

加えて、折りたたんで運搬できる布製ツールは輸送コスト削減にも寄与します。
商業用途のファブリック選定では、見た目のインパクトに加えて安全性や実用性、そして企業のサステナブルな姿勢を表現できるかといった観点で素材を検討するとよいでしょう。
例えば紙由来の特殊ファブリックなど、環境に優しく斬新な素材をディスプレイに取り入れることで、エコ意識の高いブランドイメージを発信することも可能です。

ファブリック素材の種類と特徴


ファブリックに使われる繊維素材は大きく天然素材(自然由来の繊維)と合成素材(化学的に合成された繊維)に分類されます。
それぞれに長所・短所があり、素材ごとの特性理解が適切な布地選びの基礎となります。
ここでは天然素材と合成素材の違いを整理し、代表的な素材の特徴を紹介します。

天然素材 vs 合成素材:特徴と違い

天然繊維は綿やウールなど動植物由来の繊維で、肌触りの良さや吸湿・通気性に優れる傾向があります。
一方、合成繊維はポリエステルやナイロンなど石油由来で作られる繊維が多く、耐久性や色柄のバリエーションに富む点が特徴です。
例えばコットンやシルクなど天然素材の布は触れて心地よく自然な風合いがありますが、摩耗や洗濯による縮みなど耐久面では弱い場合があります。
逆にポリエステルやアクリルなど合成素材の布地はシワになりにくく丈夫で扱いやすい半面、静電気を帯びやすい・通気性で劣るといった面も見られます。
このように両者は一長一短ですが、近年は技術進歩により天然繊維の風合いを持ちながら機能性を高めた素材や、合成繊維でも環境負荷を下げたものなど、垣根が薄れつつあります。

主な天然素材:コットン・リネン・ウール・シルク

天然由来の代表的な繊維素材について、その特徴を押さえておきましょう。

  • コットン(綿)
    植物の綿花を原料とする繊維。柔らかく通気性が良いのが特徴で、肌に優しい素材です。
    吸湿性が高く年間を通じて快適ですが、水分を含むと乾きにくく、洗濯で縮みやすい点には注意が必要です。
  • リネン(麻)
    亜麻などの植物の茎を原料とする繊維。
    吸水性・通気性に優れ、さらりとした涼感が得られる素材です。
    非常に強靭で使うほど柔らかく馴染みます。
    自然なシワ感が風合いとして好まれますが、日光で色褪せしやすく、乾燥し過ぎると生地が硬くなる傾向があります。
  • ウール(羊毛)
    羊の毛を原料とする動物性繊維。
    暖かく保温性が高いうえ吸湿性にも優れ、自然な伸縮性を持つのが特徴です。
    汚れにくくシワになりにくいため長く使える反面、水洗いすると縮みやフェルト化を起こしやすいので取り扱いには注意が必要です。
  • シルク(絹)
    カイコ(蚕)の繭から作られる動物性繊維。
    光沢があり滑らかな肌触りで、高級感のある素材です。
    非常に軽くて保温性・吸湿性も兼ね備えています。
    ただし摩擦や水分に弱くデリケートなため、扱いやメンテナンスに細心の注意が求められます。

主な合成素材:ポリエステル・ナイロン・レーヨン

続いて、化学的に合成された主な繊維素材の特徴です。
用途に合わせた機能性に注目しましょう。

  • ポリエステル
    石油由来の合成繊維で、最も広く使われるファブリック素材の一つです。
    耐久性が高くシワになりにくいため型崩れしにくく、速乾性にも優れています。
    汚れが落ちやすく色落ちもしにくいことから、カーテンやソファカバーなど家庭から業務用途まで幅広く利用されています。
  • ナイロン
    石油を原料とするポリアミド系合成繊維。
    非常に強度が高く、防水性もあるのが特徴です。
    摩擦に強く軽量なためアウトドアウェアやバッグ、生地見本帳の綴じ糸などにも使われます。
    紫外線には弱い面がありますが、昨今は耐UV性を向上させたナイロン素材も開発されています。
  • レーヨン
    木材パルプから作られる再生繊維(半合成繊維)の一種で、人工シルクとも呼ばれます。
    シルクのような光沢と滑らかな手触りを持ち、発色が良い点も魅力です。
    天然素材に近い風合いですが、水に濡れると強度が低下するため扱いには注意が必要です。
    吸湿性が高く肌触りが良いことから裏地や高級衣料に使われますが、近年は環境配慮の観点で原料調達や製造法の改善が進められています。

サステナブルなファブリック素材の選び方


環境への配慮が求められる現在、素材選定でもサステナビリティは重要なキーワードです。
最後に、持続可能なファブリック素材を選ぶ際のポイントを解説します。
天然素材とリサイクル素材の使い分け、第三者認証の活用やトレーサビリティ確保、新しいエコ素材への注目といった観点から、環境にも配慮した素材選びのヒントを紹介します。

天然素材 vs リサイクル素材:調達・ブランド戦略の観点

サステナブル素材には大きく分けて、天然由来で環境負荷が低い素材とリサイクル由来の素材があります。
前者の例としてはオーガニックコットンやヘンプ(麻)などが代表的です。
オーガニックコットンは化学肥料や農薬を使わず栽培され、水の使用量も通常の綿に比べ大幅に削減されます。
ヘンプは成長が早く土壌を改善する効果もあり、耐久性・UVカット性に優れるためアウトドア製品にも適した優秀な素材です。

一方、リサイクル素材の代表格が再生ポリエステルや再生ナイロンです。
使用済みペットボトルから作られる再生ポリエステルは、新規生産に比べCO₂排出を約75%も削減でき、機能面でも新品と遜色なくスポーツウェア等に広く使われています。
漁網など廃棄物由来の再生ナイロンは海洋プラスチック問題解決にも寄与し、水着やストッキングに活用されています。

このように天然素材かリサイクル素材かはブランド戦略や製品用途によって使い分けられます。
自然志向を打ち出すブランドなら天然サステナブル素材を、廃棄物削減や機能性重視ならリサイクル素材を採用するなど、自社の価値観と親和性の高い素材を選ぶことが重要です。

サステナブル認証・トレーサビリティの重要性

素材が本当に環境や社会に配慮されたものかどうかを見極めるには、第三者機関の認証やトレーサビリティ(追跡可能性)の確保が欠かせません。
近年、GRS(グローバルリサイクル基準)や GOTS(オーガニックテキスタイル基準)、エコテックス®など、ファッション・繊維業界でよく目にする各種認証があります。
これらは製品が特定の環境・社会基準を満たしていることを客観的に保証する仕組みで、環境意識の高い消費者が信頼できる商品を選ぶ手助けとなります。

実際、消費者の環境志向が高まる中で信頼性のある認証取得は企業の価値証明や競合差別化の重要な戦略になっています。
加えて、原料の調達から製造・流通に至るサプライチェーン全体の透明性も重視されます。
調達段階では認証の有無だけでなく、原料の産地から最終製品まで追跡できるトレーサビリティが確保されているかを確認することが求められます。
このように認証マークの取得や生産履歴の開示に積極的な素材・サプライヤーを選ぶことで、グリーンウォッシュを避けつつ持続可能な素材調達を実現できます。

注目を集める紙素材:紙の糸「OJO⁺(オージョプラス)」

紙由来のファブリックが面白いのは、ただ「環境にやさしい」だけで終わらないところです。
質感に個性がある。
軽い。
しかも、ちゃんと実用に寄せられる。
そんな“表現と現場の両立”を狙える素材として、紙糸が選ばれています。

OJO⁺とは:紙から生まれた、植物性の高機能糸

OJO⁺は、マニラ麻を原料にした紙を細長くスリットし、テープ状の紙に撚りをかけて糸にした素材です。
製造工程自体がシンプルだからこそ、紙ならではの風合いを残したまま、糸としての使い勝手をつくり込みます。

“サステナブル”を強みにしつつも、機能性に優れている理由

素材の背景として、OJO⁺の原料であるマニラ麻は3年程度で生育し、農薬や肥料を必要としにくい植物で、CO₂の吸収にも優れる―そうした特性を活かした天然原料として整理されています。

一方で、現場で大事なのは「使えるかどうか」。
OJO⁺はその点も抜かりません。
多孔質で空気を多く含む構造により、放湿・吸湿性に優れた快適な手触りにつながります。
さらに、染色・洗濯も可能。
「紙なのに洗えるの?」という驚きが、そのまま採用のハードルを下げます。

安全性の担保も、素材選定では重要な判断材料です。
OJO⁺はエコテックス®クラス1を取得しており、赤ちゃんにも安心して使用できる水準です。
そして原料のマニラ麻は、植物繊維の中でも強靭な繊維のひとつで、軽さ・強靭さから船舶係留用ロープにも使われる——この“軽いのに強い”性質が、用途展開の幅を支えます。

製品用途・活用例:アパレルから雑貨まで“布として”使える

紙糸は「伸びない=難しい」という先入観を持たれがちですが、OJO⁺は織り・編みの両方で使えます。
織りでは、紙糸で織れるのか心配していたが問題なく織れ、生地の幅が広がった、さらに上着・デニム・カバンにも使って軽い製品が完成した、という声が出ています。

編みも可能で、たとえばコットンやテンセルと合わせることで肌触りのよい製品に仕上げられます。
用途イメージとしては、シャツ/スカート/着物に加え、Tシャツ/ニット/靴下/インナー、そしてハンカチやリュックなどの雑貨・小物まで視野に入ります。
詳しくはラインナップカタログもご覧ください。
紙糸系素材は、スペックだけでなく「触った瞬間の納得感」も大切です。
もしOJO⁺にご興味をお持ちいただけましたら、OJO⁺のサンプル請求紙の糸OJO⁺資料ダウンロードにより、紙の糸OJO⁺の実物を手に取ってお確かめください。

ファブリック素材まとめ


ファブリック素材は種類ごとの特徴を理解し用途に合わせて選定することで、デザイン上の課題を解決しつつ理想の表現を可能にします。
生地の質感・発色に迷ったらサンプルを取り寄せ実物を確認する、耐久性や機能面で不安があれば高機能素材や加工技術を検討するといった工夫で、素材選びの幅は格段に広がるでしょう。
近年は環境に優しいサステナブル素材も数多く登場し、素材選定がそのままブランド価値の訴求につながる時代です。

紙の糸OJO⁺のように環境対応と高機能を兼ね備えた革新的素材も現れており、従来は相反すると考えられていた課題を一挙に解決できる可能性を持っています。
ぜひ本記事の情報を参考に、自社のプロジェクトに最適なファブリック素材を選び抜き、デザインの質と持続可能性の両立を実現してください。

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(国際紙パルプ商事株式会社
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東証プライム市場上場、紙パルプ卸売業界で売上高No.1の実績を誇る国際紙パルプ商事が運営。
環境・機能材からパッケージ、販促まで、紙の可能性を広げる情報を発信しています。ペーパーターフなど環境問題を解決する独自性のある製品も提供しています。

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