ユポ®にしかない強み|フィルムや他の合成紙との違いを解説
最終更新日:2024/11/01
フィルムや合成紙、ラミネート加工された用紙は、様々な場面で情報を伝えるために役立っています。
それぞれ特長やメリットがあり、使用するシーンや用途によって素材の使い分けがおこなわれています。
今回は筆記適性や印刷適性、薄さといった紙の良さと、耐水性や耐久性といったフィルムの良さを併せ持つ、日本で生まれた合成紙「ユポ」をご紹介します。他の合成紙やフィルムとの違い、ユポならではの特長を考えていきます。
掲示時に困ったことはありませんか?
ポスターやタペストリーといった屋外広告や飲食店のメニュー、小売店のPOPなど多くの人に情報を伝える際には、耐久性・耐水性が重要となります。
しかし破損や水濡れで長持ちせず、作り直しによってコストや手間がかかった経験はありませんか?
また印刷物保護のためラミネート加工をおこない、作業量が増えたと感じたことはないでしょうか。さらに加工によって本来の紙に重さが加わり作業時に負担がかかる、素材によって筆記が難しくなるなど、掲示する前の工程で煩わしさが生まれることもあります。
これらのお悩みをユポが解決できるとしたらどうでしょうか。
次からはユポの良さについて解説していきます。
ユポの耐性特長
耐久性
引っ張りや折り曲げ、衝撃に強く紙と比べて破れにくいことが大きな特長です。
多数の人が手に取る際や屋外での使用ではユポの強さが存分に発揮されます。
耐水性
水濡れに強く、濡れた場合でも強度の低下や形状の変化がほとんどありません。
これはユポが合成樹脂を主原料としており、耐水性においてプラスチックに似た特性をもっているからです。
屋外や水回り、冷凍・冷蔵環境での使用も可能です。
耐薬品性
アルコールや油、酸、有機溶剤に触れてもほとんど劣化しません。
工場内の機械設備などの識別タグの用途でも使われています。
ユポの性質特長
ミクロボイド
ユポはポリプロピレンと無機充填材に少量の添加剤を加えたものを原料に、独自製法である二軸延伸フィルム成形法(基層を縦横方向、表層を横方向へ延伸する)で作られます。
縦横へ引き延ばすことで亀裂が入り、表層・基層に微細な空孔が生まれます。これをミクロボイドと呼びます。
ミクロボイドによって、ユポとその他合成紙との大きな違いが生じます。
高い白色度と不透明度
ミクロボイドが光を乱反射するため、ユポは非常に高い白色度と不透明度を持ちます。
ミクロボイドを泡に置き換えてみると、泡が少ない飲料はほぼ透明に見えます。反対に泡が多い飲料は白く見えます。
軽量
表層と内部にミクロボイドを持つため比重が下がり、重量は同じ厚さのコート紙に比べ2/3程度です。
印刷・筆記適性
表層のミクロボイドにより、インクの吸収性が向上します。また筆記適性では油性ペンはもちろん、鉛筆での書き込みも可能です。
製造時にプラスチック使用量の削減に貢献
厚みによって削減率は異なりますが、ミクロボイドの形成によって一般的なフィルムに比べ原料の使用量が削減されます。
※PET・PP・ユポの樹脂量比較
https://service.yupo.com/sustainability/
ユポの使用時の特長
豊富なラインナップ
マットやグロスといった印刷の幅、質感に関するものとともに、半透明品やメタリック調、吸着品、電飾看板用途など幅広いラインナップを揃え、お客様の多様なニーズに応えることができます。
在庫しやすい
フィルムは印刷をする際に表面処理を行う必要があり、また表面処理の有効期間があることから長期間の在庫が難しいことがあります。
ユポは製品ライフ(使用期限)が長く、在庫がしやすいことから、在庫切れによる納期遅延などの発生が少ないと言えます。
耐性が強いことでコスト削減につながる
例えば屋外ポスターとして使用していた際、一般的なコート紙に比べ耐久性が高いため、長い間同じ製品を使用できます。使用期間が長く、交換頻度が少ないためコスト削減に繋がります。
環境マークの付与
ユポの使用により条件を満たした場合、2つのユポ環境ロゴマークが付与できます。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
Biomass Blend Film マーク
ユポグリーンシリーズを使用した場合に、ラベルやメニューなどの印刷物に本ロゴマークの付与が可能です。ユポグリーンシリーズは、従来の化石燃料由来樹脂を植物由来樹脂に代替することでCO₂排出量削減に貢献します。
Reduce Plastic Filmマーク
現在ご使用のラベルやメニューなどの印刷物をユポへ置き換えることで、プラスチック使用量削減が認められた場合※、本ロゴマークの付与が可能です。ユポは独自技術ミクロボイド(微細な空孔)により一般的なプラスチックフィルムと比較してプラスチック量削減に貢献します。
※事前に現行の仕様内容のご提示及び現物サンプルを提出頂き、(株)ユポ・コーポレーション試算にて樹脂削減が出来た場合。
まとめ
ユポの様々な特長や、それらを実現している技術について説明してきました。
印刷・筆記適性といった紙の良さと耐水性・耐久性といったプラスチックの良さを併せ持つユポは、水や薬品の付着が懸念される環境や、表現力の豊かさが求められる印刷物、長期間の使用が想定される用途での使用に向いています。
最近では、スーツケースに付けるバッゲージタグなどでも使われ始めています。
現在使用しているプラスチックフィルム・シートや合成紙、ラミネートフィルムなどの機能性、耐久性を見直したい方にはユポをおすすめします。
ユポについては当社までぜひお問い合わせください。
※ユポの製造プロセス https://japan.yupo.com/yupo/
※ユポの構造 https://japan.yupo.com/yupo/
「ユポ」「ユポグリーン」「ユポジェット」は(株)ユポ・コーポレーションの登録商標です。
販促物に適したユポですが、当社では他にもさまざまな素材を取り扱っています。
詳しくはこちらの資料をご覧ください。
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